アマゾンプライムで見れるおすすめキューブリック作品ランキング
2018年4月15日に映画「フルメタル・ジャケット」のハートマン軍曹役で有名な
R・リー・アーメイが74歳でこの世を去りました。
フルメタル・ジャケットの新兵訓練における日本語吹き替え不可能とも言われた
罵詈雑言の数々。あれはかなりの部分がアドリブだったと言われています
元々軍曹は別の役者が演じる予定でその演技指導として参加していたところ
あまりの迫力に監督のスタンリー・キューブリックが軍曹役そのものに
任命してしまったという経緯があります。
キューブリック映画はどれも好きで一貫して同じジャンルの映画は二度と撮らないと
いうものがあります。ですがどの映画もそのジャンルの代表作とも呼べるくらいの
評価を得ているものばかりで彼の映画は全ておすすめなのですが
今現在アマゾンプライムで無料で見れるものの中から
私のおすすめ順で紹介したいと思います。
残念ながら先に紹介した「フルメタル・ジャケット」は無料配信していないので
選考外です
第5位 アイズワイドシャット
あらすじ
医師のウィリアムは、妻からパーティーで中年紳士の誘惑を受け浮気心を
抱いてしまった事を告白。衝撃を受けたウィリアムは妻が別の男に抱かれている
妄想が頭から離れないまま夜の街に消えていく
キューブリックの遺作で夫婦間の嫉妬をテーマとした作品で当時、実際に夫婦であった
トム・クルーズとニコール・キッドマンが主演を務めた事でも有名。
ニューヨークが舞台であるがキューブリックの大の飛行機嫌いの為、イギリスに
大規模なロケを作って撮影している
第4位 ロリータ
あらすじ
ヨーロッパからの亡命者ハンバート・ハンバートは家主のシャーロット・ヘイズに
接近し結婚しようとするが、お目当てはシャーロットではなくその娘の方だった。
いわゆる「ロリコン」の語源になってしまったこの映画
こちらも舞台はアメリカだが撮影はイギリスである。フルメタル・ジャケットでも
舞台がベトナムなのにもかかわらず飛行機嫌いからイギリスで撮影するものだから
金と時間がかかって仕方ないのだが
ロリータの場合はアメリカの検閲から逃れるためだったと言われている。
主演のスー・リオンはこの映画一本のヒットによって現在も遊んで暮らしてる身分だが
訳の分からない映画に出たせいで人生めちゃくちゃされたと出演を後悔しているようだ
第3位 シャイニング
あらすじ
冬の間閉鎖されるホテルに、ジャック一家が管理人を任されやってきた。
妄想や幻覚に取り付かれだんだんと狂っていくジャック
スティーブン・キングの原作小説を元にしたホラー映画。
キューブリックは原作者とよく喧嘩してる事でも有名で
俺がこの原作をもっと面白くしてやるぜと言わんばかりにシナリオを改変しまくって
キングとの仲が最悪なまでに悪化、後に原作準拠なTVドラマ版を自身の脚本で
リメイクしたほどで、キューブリックの死後、現在となってもまだ
この映画の悪口を言ってるくらい嫌っている
原作を読んでいないので間違ってるかも知れないが超能力シャイニングを使う主人公の
ダニー少年やテレパシーを使うディック。こいつらの超能力設定必要なくない?
ディックにいたってはこんな設定持ってるのにただのモブみたい殺されて
きっと原作じゃこの設定かなり生かされてるんだろうな思わずにはいられない。
ジャックについても取り憑かれてだんだんとおかしくなっていくのが
肝なのにジャック・ニコルソンみたいな最初から狂人みたいな奴を配役しちゃ駄目だろ
第2位 2001年宇宙の旅
あらすじ
2001年月面で黒い石版(モノリス)は発見されるモノリスは木星方面に強い信号を
発していた。人類の進化を求めディスカバリー号は木星へと発進する
正直1位にしても良かったのだが難解すぎて薦めづらいところがあるのでこの順位。
SF小説家のアーサー・C・クラークに原作として小説の執筆を依頼。小説版と映画版を
同時に発表するはずが映画のネタバレになってしまうのを恐れたキューブリックが
あの手この手で圧力掛けまくって本の発売を2ヶ月遅らせた事でクラークとの仲は
険悪なものとなった。こいついつも喧嘩してるな
今見ても古さをまるで感じさせない未来描写とCGの無い時代のSFX技術は圧巻
エヴァンゲリオンやプロメテウス等、以降様々な作品に影響を与え続ける名作
第1位 時計じかけのオレンジ
あらすじ
暴力、ドラッグ、アレックスはありとあらゆる犯罪を犯し囚人となる。
獄中で洗脳を受けモラルを持った真人間として作り変えられ出所する
手のつけられないギャングのリーダーアレックスは刑務所の囚人として過ごしていた。
ルドヴィコ療法という洗脳の被験者となる事で刑期短縮の機会を得る
風刺を利かせたSF的ではないリアルな未来世界の描き方など見ごたえは十分
最後にその先を展開をいろいろと想像させるトラウマもののラストシーンは必見。
原作小説ではその後の展開も描かれてるが、それをそのままやってしまうと
印象が全く変わってしまうのであえて映画でカットしたのは英断だと思います。
まとめ
どうでしょうかキューブリックの映画は内容もさることながら左右対称の
特徴的な構図や瞬きせずに視聴者を見つめる緊張感のあるカットなど
映像の力で引き込んでいく部分がかなり大きいので実際に見て欲しいですね。
最後にここで「フルメタル・ジャケット」をランキングに入れるとしたら
ロリータとシャイニングの間くらいでしょうか。
面白いのは正直前半の訓練パートまでなんですよね。(異論は認める)