マッツ・ミケルセンの色気が物凄い ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」
さて今回は私の大好きな海外ドラマの紹介をネタバレ全開でお送りします。
『HANNIBAL/ハンニバル』
トマス・ハリス原作のハンニバル・レクターシリーズの一連の物語を再構成したアメリカのテレビドラマです。
マッツ・ミケルセン主演で2013年から2015年にかけて3シーズンに渡って放映されました。
当時はこれを観る為だけにHulu に契約していました。
- ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』とは
ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』とは
「羊たちの沈黙」等の作家トマス・ハリスの複数の作品に登場する架空の人物ハンニバル・レクターに焦点を当てた作品。
表向きは著名な精神科医であり、裏ではカニバリズム(食人)による異常な殺人行為を繰り返す猟奇殺人犯でもあるハンニバル・レクター。
ドラマ化にあたり過去に発表されたシリーズ作品のリメイクも含む時系列の大胆な再構成が行われ舞台も現代へと移されました。
主人公はFBIの捜査官ウィル・グレアムが務め「レッド・ドラゴン」の3年前、まだ精神科医として活躍していた時代のハンニバル・レクターを描きます。
過去に取り上げた映画ハンニバルシリーズ4作品
映画のハンニバル・レクターシリーズについての過去記事もよろしければご覧下さい。
ドラマ版の配役
ハンニバル・レクター(演:マッツ・ミケルセン)
テレビシリーズ『ハンニバル』では映画『羊たちの沈黙』の連続殺人鬼ハンニバル・レクターの若き日を“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンが演じています。マッツ・ミケルセンは、デンマーク、コペンハーゲン出身の俳優です。
レクター博士のイメージともバッチリ合ってます。精神科医らしい知的で信頼できそうなイメージと普段から人殺してそうな怪しい感じが共存していて正直なところアンソニー・ホプキンスよりもレクター博士が馴染んでます。
アンソニー・ホプキンス版は最初からサイコパスっぽい容貌してて博士って感じではなかったですからね。
作中でもそのエレガントな演技でアンソニー・ホプキンスのイメージを見事に払拭しています。
ウィル・グレアム(演:ヒュー・ダンシー)
レクター博士の相手役でもう一人の主人公のウィル・グレアムを演じるのはオックスフォード大卒の高学歴俳優のヒュー・ダンシーです。ウィルの性格付けはこのドラマで完成し定着しました。
特殊な共感能力を持った天才FBI捜査官ウィル・グレアム。彼の視点から見たハンニバル・レクターも見所の1つです。
度重なる捜査で精神を蝕まれていたウィルの担当医としてレクター博士が就く事になる。よりによって最狂の殺人鬼にカウンセリングをされる事になり次第に精神崩壊に導かれていく。そんな危うくもギリギリの精神状態を見事に演じています。
HANNIBAL終了後はHuluのオリジナルドラマシリーズ『The Path』に出演、メインキャストを務めています。
ジャック・クロフォード(演:ローレンス・フィッシュバーン)
そしてウィル・グレアムの上司でFBI行動科学科のボスのジャック・クロフォードは「マトリックス」のモーフィアス役で有名な黒人俳優ローレンス・フィッシュバーンが演じています。
マトリックスの時から20年近く経過してるので白髪頭になって歳とったなぁと思いましたが、よくよく考えたらモーフィアスの時はスキンヘッドでしたね。白髪も何も関係なかった。
こちらが神経質そうな感じのする「羊たちの沈黙」でのジャック・クロフォード
「羊たちの沈黙」で登場したクロフォードは白人俳優が演じてましたがドラマでは黒人設定に変わってます。
「アベンジャーズ」のニック・フューリーなども原作コミックでは白人だったのが映画では黒人設定になっていて、最近のアメリカ映画やドラマでは人種差別問題回避のために社会的地位の高い人物や主人公の味方に黒人俳優を使う事が増えてきていて、そういった問題にも配慮したキャスティングになることが多くなっています。
ストーリー
FBIアカデミーで講師をしているウィル・グレアムは彼の特殊なプロファイリング能力を買われ、数々の凄惨な事件の捜査をしていく中で精神が少々不安定になっていた。
そんなウィルを心配し、精神鑑定を依頼し担当医となったのが精神科医でありながら人食い殺人鬼のハンニバル・レクター博士だったのです。
それからレクター博士の助言を元にウィルと協力して多くの事件を解決していくのですがウィル達は少しづつ誘導され操られていきます。
レクター博士は表向きはFBIに助言をする精神科医として裏では自分に捜査の手が回らないように立ち回り、捜査内部の情報を得ながら殺人を繰り返していきます。
レクター博士とウィルの関係が尊い
映画シリーズでは既にレクター博士は逮捕され連続殺人鬼として知られている状況からスタートしてますが、ドラマ版ではそれ以前の話でまだ誰一人としてレクター博士を殺人犯として疑っていないところから始まります。
ですのでウィルもクロフォードもみんなレクター博士を信用しきっているし、博識で教養のあるレクター博士を憧れの目で見ています。しかし、彼の言動行動の全てに裏があり彼に魅了された者は知らず知らずのうちに操られていきます。
ウィルも最初は精神科医なんて必要ないと邪険に扱っていたのですが、担当医としてではなく友人として信頼関係を築こうとするレクター博士にしだいに心を開きはじめていきます。
それで、この二人のやり取りがなんか尊いんですね。全世界の腐女子が心を鷲掴みにされたみたいで日本は勿論、海外でも外国人のファンが描いたレクター×ウィルの同人誌まであります。
公式としての発言ではないものの監督もそういったファンの二次創作活動を認めてしまっている状況です。
S1、S2のサイコミステリードラマの作りの中、2人の関係がそういったBL風に見えてしまうのはきっと自分の心が腐ってるからなんだろうなぁと思っていたのに
S3になるとウィル・グレアムとハンニバル・レクターのホモソーシャルなブロマンスドラマへとはっきりと変貌してしまいます。
この辺りから視聴を脱落していった人も多いと思います。正直なところ露骨過ぎだったようにも思います。
天才同士の緊張の駆け引き
天才プロファイラーのウィル・グレアムの担当医となりカウンセリングを行うハンニバル・レクター。
レクター自身も犯行をウィルに悟られる危険性がある中でのギリギリの交流。
殺人鬼ハンニバル・レクターの手によるカウンセリングを受けていくうちに次第にウィルは幻覚を見るなど精神を病んでいき夢遊病者のような状態へと陥っていきます。
浜辺で捜査していたはずが、瞬きをした次の瞬間レクターの部屋に来ていた。自分でもどうやって移動して来たのか記憶が欠落してしまっている。
実際は精神的な病気ではなく右脳全体が酷い炎症を起こしている医学的な原因だったが
レクターと彼の紹介した脳外科医サトクリフの2人によってその事実は隠蔽され病状はどんどん悪化していく、そして症状に悩まされながらもウィルは核心に近づき始める。
現実か幻想か判断も付かないほどに混乱した状態のウィルにレクターは自身が犯した犯行をウィルが犯したかのように刷り込みを行い、同時に証拠品を捏造し逃げられない状況を作り罠を仕掛けていく。殺人の容疑をかけたれたウィルは精神障害犯罪者病院へと収容されてしまうが・・・
飯テロ?上品な調理と食事シーン
上の動画はレクターによる料理シーンだけをまとめた映像です。(この動画凄く好き)
レクター博士は料理の腕前も超一流でプロ顔負けの数々の料理を披露してくれます。
ただ手際よく料理しているだけなのですが、どことなく解剖実験のような生々しい雰囲気もしてます・・・
そうして出来上がった豪華な料理を友人やゲストに振舞い、テーブルを囲んで「珍しい料理だがこれは何の肉かな?」とか言い合いながら皆何も知らずに食事を楽しんでるんです。
それを見ながらレクター博士も嬉しそうに食事をするのです。見た目は絶対美味しそうですがその加工肉の材料を想像すると恐ろしくなります。
シリーズ中盤になっていよいよレクターの容疑が疑われる段階になってくるとウィルもクロフォードもレクターの家で出される食事に敏感に警戒しだして
こっそり持ち帰って鑑識に回したり、家に訪ねる時も自分で釣ってきた魚を持参してこれを使って料理してくれと言うシーンがあって面白いです。
Feeding Hannibal: A Connoisseur’s Cookbook
こちらはハンニバルのレシピ本です。ドラマ本編に登場した料理のレシピが載っています。内容は入手可能な安全な食材になっているので安心してください。
映画版から更に昇華した芸術的な殺人現場
ハンニバル・レクターの行う殺人には彼なりの美意識があります。
「羊たちの沈黙」でも見られるように天使の羽根の様に背中の肉を切り開いて宙に吊るしたりするシーンは過去の作品にも見られましたが、ドラマ版では更に芸術性に磨きがかかっています。
また、彼以外が行った殺人についても普通の殺され方はまずしません。中でも異彩を放つのは遺体で作られたトーテムポールです。
他にもレクターの行動を不審に思い付け回ったウィルの同僚が身体を縦に輪切りにされ標本のような変わり果てた姿で発見されるシーンなど身震いします。
映画シリーズ以上のふんだんな予算
一例として舞台セットの豪華さが挙げられます。
「羊たちの沈黙」では牢獄内でもレクターに読書や絵を描いたりする事を許されるなど
捜査に協力する見返りとして特別扱いがなされていました。
それがドラマ「HANNIBAL」のレクターの牢獄内での待遇ときたらこれですからね。
アクリル張りの牢に軟禁されていますが、その中では高級ホテルのような暮らしをしています。きっと食事も私より良いもの食べてるのでしょうね。
それとおそらくですがこのシーンの牢獄は上記の「羊たちの沈黙」と同じ場所の同じ牢屋としてリデザインされてるような気がします。
レディ・ムラサキの化身、千代
シーズン3では紫婦人の小間使いだったという千代が登場します。
「ハンニバル・ライジング」では紫婦人を中国人女優が演じていましたが
こちらの千代は日本人のTAOが演じています。元々の情報では紫婦人を演じるという話が流れていましたが年齢設定が合わなくなるという事でこういった設定の人物にシフトしたそうです。
なんだか紫婦人の化身のような不思議な人です。紫婦人は設定的にもウィルとは接点のない人物でしたが、千代とウィルの問答などやり取りには引き込まれます。
他にも映画「ハンニバル」ではクラリスを利用しようと接触してきたメイスンも登場します。
映画での登場時は既に顔に傷を負い半身不随となっていましたが、ドラマ版ではそれ以前の過去が描かれます。ハンニバル・レクターを自分の下でコントロール出来ると勘違いして近づき逆にレクターに手をかけられ顔の肉をそぎ落とされて犬のエサにされるなど復讐を誓うまでのエピソードなどが掘り下げられています。
また末期癌を患ったクロフォードの妻のように小説でも数行しか語られてない人物までかなり掘り下げて描かれてるのでドラマから入って小説読んだ人は逆に驚かれるんじゃないかと。
おすすめのHANNIBAL関連書籍
「ハンニバル」トマス・ハリス著
まずは原作小説の「ハンニバル」ですがこれは外せません。そして「レッド・ドラゴン」の方もチェックした方が良いでしょう。
作者のトマス・ハリスは1975年、『ブラック サンデー』で作家デビューしてその後は
『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』及び『ハンニバル・ライジング』という、所謂“レクター四部作”しか書いていない著作の少ない作家です。
ドラマ版はこれらを下敷きとしたオリジナルストーリーなので必ずしも読む必要はありませんが全部読んでも4作品だけなのでもし興味がおありでしたらどうぞ。
ドラマ版の脚本もトマス・ハリスが監修しているそうです。「ハンニバル・ライジング」では自ら脚本を書いたりしてるし結構映像化には口を出すタイプなのでしょうか?
この小説「ハンニバル」をスティーブン・キングは「前作を凌ぎ、『エクソシスト』と並んで20世紀に屹立する傑作」と評しています。そういえばキングも自身の作品の映像化にはかなり口を出しているというか駄目だしするタイプですよね。
もし小説の方に手をつけるのであれば写真の高見浩翻訳の本がおすすめです。
訳者自身、作品の熱心なファンでハンニバルをガイドブックにフィレンツェまで聖地巡礼に行ってる程です。
「HANNIBAL」ペーパーバック
そして原作小説を読む以上におすすめなのがこちらの本。日本語訳は出ていません。今はアマゾンで普通に注文できますが私が購入した頃は日本で取り扱いしてなくて海外アマゾンのアカウントを作ってイギリスから取り寄せました。
海外のペーパーバックといえば、安価な紙に印刷された表紙もぺらぺらな形態を想像しますが
かなり気合の入った装丁で紙質も映画パンフレットのように綺麗で表紙もエンボス加工がされていて触るとデコボコしています。
ドラマのシーズン1からシーズン2までのまとめになっています。
全ページカラーで分厚くて重いです。内容も撮影現場の雰囲気が分かる舞台裏の写真から料理や死体のデザインスケッチ、小道具や部屋の見取り図から図面まで載ってます。
英語の本文が読めなくても大量の写真やスケッチだけで十分楽しめます。
マッツ・ミケルセン出演ゲームDEATH STRANDING(デス・ストランディング)
メタルギアソリッドシリーズの産みの親、小島秀夫率いるコジマプロダクション製作のPS4発売予定のゲーム。今のところ発売日はいつなのか、どんなゲームなのかも不明ですが主人公に「ウォーキングデッド」のダリル役で有名なノーマン・リーダス。兵士のリーダー格っぽい役をマッツ・ミケルセンが演じています。どちらも大好きな俳優なので凄く期待しています。
あとスーツ着ている男のモデルはパシフィックリムのギレルモ・デル・トロ監督です。
正直なところ、このキャストで映画作ってくれたらもっと嬉しいのですが・・・
私はこのゲームの情報を目にしてPS4を購入したのですが製作は本当に進行しているのかどうか
マッツ・ミケルセンのサイン会に行ってきました
2017年12月、幕張メッセで「東京コミコン(コミック・コンベンション)」というSF映画やコミックのイベントが開催されました。
そのイベントのゲストの1人としてハンニバル・レクター役のマッツ・ミケルセンが来日していました。
「スターウォーズ・ローグワン」で天才科学者であるゲイリン・アーソを演じていた関係での来日かと思われます。
他にもマーベルコミックの名誉会長で「スパイダーマン」や「X-メン」などのコミックの原作者のスタン・リーもゲストとして来日していてサイン会が行われました。
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) December 1, 2017
実はこの時マッツ・ミケルセンが来日してると知ったのはイベントの前日の事でした。
メタルギアソリッドの小島秀夫監督のツイッターをフォローしてたら監督とマッツ・ミケルセンが日本で一緒に食事している写真とかがTLと共に流れてきたので、いま来日してるの?何しに?と思って調べたらコミコンに来る事が分かりイベントの詳細を調べると
3千5百円の入場チケットとは別に1万5千円でサイン会の参加チケットも事前販売していたそうですがとっくに完売してネットオークションで転売もされていました。
前日にサイン会の情報を知ったところでどうにもなりませんが、ひと目近くでその姿を見れたらと思って幕張まで足を運んでみました。
サイン会の他にもマッツ・ミケルセンとのツーショット撮影会も進行しておりこちらも事前の参加チケット購入の必要がありますが当日の予定表を見ると結構な過密スケジュールです。
会場内をうろうろしているとサイン会の追加当日券が出たとアナウンスがあり追加チケットを買い求める100人以上の列が急速に出来上がっていきました。慌てて自分も列に加わり1万5千円払って無事チケット購入できました。
サイン会ではマッツの好意により会場側が用意した台紙以外にも自分で持ち込んだグッズや本など好きなものにサインしてもらえるそうです。
まさか当日ふらりと来てサイン会の参加出来る事になるとは思ってもいなかったので何も用意してきませんでした。
分かってたらHANNIBALのペーパーバックを持ってきてたのに
それから整理券を持ったサイン会参加者の列が形成されていくのですが建物を出て野外にまで列が伸びていきます。
一体何百人分のサインを書いているのか分かりません。
列に並ぶファン層を見ると男女比は同じ位で中年の方も割りと多かったです。中にはレクター博士のコスプレをした中年男性も居ました。
スーツの上から返り血避けの透明なスーツを着た作中ではおなじみの格好です。その透明スーツ着てなかったらただのサラリーマンにしか見えなかったでしょうけど・・・
そして自分の番が回ってきました。まず先にサインの台紙となるブロマイドを一枚選びます。
1、何の役にもついてないマッツ・ミケルセン自身の写真。
2、「007 カジノロワイヤル」のル・シッフル役のマッツ・ミケルセン
3、「スターウォーズ ローグワン」ゲイレン・アーソ役のマッツ・ミケルセン
4、「HANNIBAL」ハンニバル・レクター役のマッツ・ミケルセン
ゆっくり選んでいる暇もなくさっと選んでマッツの座ってる机に移動します。
マッツ・ミケルセンが目の前にいる夢みたいです。自分の番のサインを書いてる間のみ
写真撮影が許可されてたので慌ててスマホのカメラで撮ったのですが緊張でブレブレです。
一眼レフも持ってきてたのですが、スピードライトを置いてきたのでどちらにしてもブレてたでしょうけど
最後にサインのお礼を伝えて、あっという間に自分の番が終わってしまいましたがとても満足しています。
「HANNIBAL」にどハマリしてからまさか出演者のサイン会に参加するまでになるとは思いもよりませんでした。
もらったサインは家宝にします。
おすすめのマッツ・ミケルセン出演作品
マッツ・ミケルセンの出ている映画からおすすめのものをピックアップしました。
出演作の中にはB級映画も多くマッツが出ているというだけで見るにはきつい物もあるのでなるべく映画としての面白さとマッツの魅力が両立している物を選びました。
「007 カジノロワイヤル」ル・シッフル
ダニエル・クレイグ演じる新生ジェームズ・ボンド映画の第1弾。敵役のル・シッフルを演じています。
左目に傷を負い、血の涙を流す異常体質の男で常にハンカチを持っています。
ダニエル・クレイグを食いかねない存在感を見せますが、そこはジェームズ・ボンドが主役の映画です。
憎い敵なので最後の散り際まで格好良くとはなかなかいかないものです。
007シリーズとしてはエピソード1に当たる内容で00(ダブルオー)になりたてのジェームズ・ボンドの新米らしい後先考えない無茶っぷりが新鮮です。
「スターウォーズ・ローグワン」ゲイレン・アーソ
最強兵器デス・スターの設計者であるゲイレン・アーソを演じています。
主役のジン・アーソの父親でもあり、温かみのある良き父の表情を見せます。
デス・スター設計のため妻を殺され銀河帝国軍に拉致されたゲイレン・アーソですが自らの発明が世界にとって大きな脅威になることを恐れ反乱軍に情報をリークします。
本作はスターウォーズエピソード3とエピソード4の間に当たる話でどうやって反乱軍がデス・スターの設計図を入手出来たのかに焦点が当てられています。
ラストでは若き日のレイラ姫が登場しますが勿論CGによる合成です。
「ターミネーター 新起動/ジェニシス」のシュワルツネッガーや「ブレードランナー2049」のショーン・ヤングのように役者の若かりし頃をCGで再現する技術はもはや完全に完成されているようです。
ちなみにエピソード4のレイア姫のキャスティングでは「羊たちの沈黙」のクラリス役だったジョディー・フォスターが有力候補とされていましたが
レイア姫の設定より実年齢がかなり上のキャリー・フィッシャーがその役を手に入れました。
後にキャリーは映画スタッフと寝たことでレイア姫役をゲットした事を暴露し、更には当時妻のいたハリソン・フォードとも不倫関係にあった事などベラベラお喋りしてしまうお騒がせな人でもあります。
「スクリーム3」では「レイア姫に似ている」と言われるが「レイア姫のテストを受けたが、合格したのはジョージ・ルーカスと寝た女よ」と作中でネタにしてしまったほどです。
「悪党に粛清を」ジョン
今や珍しい西部劇映画です。1870年代、敗戦で荒れたデンマークからアメリカに渡った元兵士のジョン。
新天地での仕事も軌道に乗ってきたところで妻子を呼び寄せ7年ぶりの再会を喜び合うが偶然汽車に相乗りしたならず者に目を付けられ
目の前で妻子を殺されてしまう。怒りに任せてならず者を亡き者にするがその1人が
一帯を支配する大悪党のボスの弟だった事から復讐の連鎖に巻き込まれていく。
復讐の鬼と化したマッツ・ミケルセン。
彼も寡黙で魅力的ですがそれ以上に注目なのがヒロインのマデリン。
ネイティブアメリカンに舌を切られて話す事が出来ないまま無理やり悪党の妻にさせられている可哀想な人物です。
この悲劇のヒロイン、マデリンを演じるのはエヴァ・グリーンで「007 カジノロワイヤル」でもボンド・ガールとしてマッツ・ミケルセンと競演している演技派女優です。
最後は悪党たち一味を全滅させてジョンとマデリンが一緒に旅立っていくという
あまりタイトルのような粛清ってムードはありませんでしたが勧善懲悪のストレートなお話で結構おすすめです。
「007カジノロワイヤル」と西部劇繋がりでもう1つジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ主演でハリソン・フォードまで出ている
「カウボーイ & エイリアン」っていう金のかかったどうしようもないB級映画がある事をご報告します。
実物そっくりなマッツ・ミケルセンのフィギュア
去年発売されましたマッツ・ミケルセンのハンニバル・レクターフィギュアです。
30cmの1/6フィギュアでキービジュアルの青いスーツにおなじみの殺人用透明スーツも付属していて様々な劇中の再現が可能です。
左目に傷を描き込んでル・シッフルにするなどの楽しみ方も可能か?
現在は入手困難となっています。
北欧の高級家具店とタイアップ
デンマーク家具のインテリアショップ「BoConcept(ボーコンセプト)」がマッツ・ミケルセンを起用。
www.youtube.comマッツ・ミケルセンが見えない何かと戦い家具を壊しまくるという1人芝居が話題になりました。この他にも3つのショートムービーが製作されています。
そして新宿のBoConceptに行ってきました。
流石に家具は高級すぎて手が出せませんでしたがこのかっこいいカタログは無料でもらえました。
ハンニバルシーズン4の可能性
bloody-disgusting.comマッツ・ミケルセンは『HANNIBAL/ハンニバル』シーズン4への希望を捨ててはいなかった。具体的な話は聞いてないが実現できるようならば関係者全員が再び受けてたつであろうという予感があると語る・・・
まとめ
いかがでしょうか。とても面白い作品ですので興味を持ってもらえたら幸いです。
マッツ・ミケルセンの演技もさることながら井上和彦による日本語の吹き替えも素晴らしく、もうこの声出なければ駄目だと感じるほどです。
出来ることならばこのキャスト、製作スタッフで「羊たちの沈黙」のリメイクも観てみたいなんて思ってます。
それでは以上、『マッツ・ミケルセンの色気が物凄い ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」』でした。