おすすめ 邦画ランキング30 最新の映画から過去の名作まで

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名作揃いのおすすめ邦画ランキング

30位「餓狼伝」(1995年)

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監督・出演

監督:佐々木正人
出演:八巻建志、石川雄規

あらすじとおすすめポイント

とにかく強い者との対戦を渇望する丹波文七が道場破りに入ったプロレス道場で、若手レスラー梶原に一蹴され、そこから関節技なども含めた本当の強さを追求していくという物語。
夢枕獏の超人気小説を映画化したものだが、ヘビー級の肉体と俊敏さを兼ね備えた空手家、丹波役に極真空手のチャンピオンである八巻を、タフで技の切れるレスラー役に、強豪プロレスラーの一人である石川の起用するなど、とにかく「本物の戦闘力」にこだわり抜いたからこそ生まれる迫力は桁違いのものがあり、反論を許さないほどの仕上がりになっている。鍛え抜かれた本物のプロの技は、作品になってもこれほどまでに冴えるのかと痛感できる一作で、餓狼伝ファンのみならず、格闘に興味のある人ならば必見の一作と言えるだろう。

 

 

29位「空気人形」(2009年)

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監督・出演

監督:是枝裕和
出演:ぺ・ドゥナ、ARATA

あらすじとおすすめポイント

古いアパートで秀雄(板尾創路)と暮らす空気人形(ぺ・ドゥナ)。秀雄は空気人形を一人の女性として可愛がっています。ある日、空気人形に人間の心が宿ってしまいます。秀雄が仕事に行った後、空気人形は服を着て街に繰り出します。空気人形はレンタルDVDショップの純一(ARATA)に一目ぼ惚れ。そこでアルバイトを始めることになります。家に帰れば感情を押し殺し、人形のふりをして秀雄の相手をしなくてはいけない日々。一方で、純一への気持ちを抑えられなくなっていきます。だけど私は、人間ではなく人形。と、様々な想いと葛藤していく物語です。ラストはこの映画のキャッチフレーズである”心を持つことは切ないことでした”がグサッと胸に刺さる結末です。おすすめポイントは、クリーンで綺麗な映像と圧倒的な世界観。結末は、すっきりしないのですが、映像が綺麗なので、後味が悪くなりません。見終わった後に、自分の気持ちを大切にしたいと思わせてくれる映画です。

 

 

28位「かもめ食堂」(2006年)

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監督・出演

監督:荻上直子
出演:小林聡美、片桐はいり

 

あらすじとおすすめポイント

主人公のサチエがフィンランドで日本食のお店を営んでおり、そこへ日本に興味がある親日家のひとりの青年がやってくる。それがはじめての客だ。サチエは記念に青年のコーヒーは無料にすることに。そして青年は、ガッチャマンの歌詞を教えてほしいと言ってくる。しかしサチエは途中までしか思い出せず。そしてサチエが本屋へ出かけていると、1人の背の高い日本の女性ミドリと出会う。そしてミドリにガッチャマンの歌詞を教えてもらうことに。その後サチエはミドリを自宅に招待する。そして、ミドリはサチエの店で働かせてほしいとお願いし、サチエのお店で働くことに。そんなまたある日、日本人女性まさこが来店する。空港で荷物が紛失しだと、見つかるまでマサコも働くことに。
とにかく、景色や色合いが素敵すぎる作品で、こちらまでリラックスして癒される映画です

 

 

27位「サバイバルファミリー」(2017年)

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監督・出演

監督:矢口史靖
出演:小日向文世、深津絵里

あらすじとおすすめポイント

一般な平凡なサラリーマン家庭。家族構成はサラリーマンの父である義之、専業主婦である母の光恵、大学二年生の息子の賢司、高校一年生の長女の結衣の四人家族。四人はそれぞれの自分の置かれた状況でなすべきことをこなしていきている。ただ、家族は同じ屋根の下で暮らしているという共通項以外、日々の生活がただ流れ、家族での結びつきという面では希薄になりつつある。そんな中、原因不明の停電が発生。当初はすぐに停電は復活するであろうと思われていたが、全く目途がたたないため、実家に自転車で向かうことになった。その行程で色々な人々と出会いながら、家族の尊さや生活の価値観を改めて見直し、家族四人の心の中が変わっていく姿を描いている。
おすすめのポイントは、如何に便利な世の中で暮らしている現代人が、危機に直面したときに、本当の意味での生活力がないということが赤裸々に描かれており、動物本来に具備されている生き抜く力の必要性を改めて感じることができるところである。

 

 

26位「下妻物語」(2004年)

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監督・出演

監督:中島哲也
出演:土屋アンナ、深田恭子

 

あらすじとおすすめポイント

田舎に住む暴走族のヤンキーと、都会から来た東京のロリータの高校生2人の物語です。洋服を東京まで買いに行くロリータと、原付バイクを乗り回しているヤンキーが出会い、全く違った2人なのにも関わらず、少しずつ友情が出来上がっていく面白く、感動する映画です。2人は全く違う女子高生だけど、お互い社会には合わない育ち方をしていて、共通点があります。おすすめのポイントは、日本の田舎と都会の違いが一気に現代風に見えるので、外国人にもおすすめです。また、見た目がヤンキーでも、人間性はあり、しっかりとした心があると言う事に気づかされます。人は見た目で判断してはいけないと言う印象を与えてくれる映画なので、どんな人にもおすすめな映画です。

 

 

25位「茶の味」(2004年)

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監督・出演

監督:石井克人
出演:土屋アンナ、浅野忠信

あらすじとおすすめポイント

田舎の自然たっぷりな街に、とてもユーモア溢れる家族、「春野家』の暖かいお話です。大好きな女の子に告白もできないまま転校された春野一と、巨大な自分がたまに見える妹の幸子と、その少し変わった家族が、平凡な毎日で起きる当たり前だったり不思議な出来事を生き抜く心が温まるお話です。春野一のクラスには、新らしく女の子が転校して来ます。妹の幸子は毎日逆上がりの練習をしながら、たまに見える巨大な自分を見つめ、毎日色々と考えています。おすすめのポイントは、とても和風な映画で、今時の迫力のある映画とは違い、とても落ち着いたお話で、その分、一つ一つのシーンがとにかく面白くて、笑いながら観れる映画です。役者さんも、とても才能があり、演技力を観て楽しむことができます。

 

 

24位「カメラを止めるな!」(2018年)

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監督・出演

監督:上田慎一郎
出演: 濱津隆之、真魚

あらすじとおすすめポイント

ワンカット撮影のゾンビ映画を撮影中に本物のゾンビが現れ撮影スタッフや俳優たちに襲い掛かるが、リアリティーを追求する監督はこれこそが本物だと撮影を続行しカメラを止めようとはしません。クルーたちは次々とゾンビ化していくが・・・。
この作品はネタバレ厳禁とされていて私自身も映画の評判をなるべく耳に入れないようにして観て来ました。
見る前に想像していたのは三谷幸喜監督の「ラヂオの時間」のようなものでした。製作現場の裏側を描いてるという面は似ていましたが、構成は全くの別物でした。前半部分と後半からなる2部構成で前半で謎だった数々の場面の答えが後半でどんどん明かされてまるでピースがはまってく様で観ていて気持ちがよかったです。
もしもオチを知ってしまってからでも分かった上で役者の演技に注目して観るとまたそれで楽しめる作品になっています。

 

 

23位「あん」( 2015年)

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監督・出演

監督:河瀬直美
出演:樹木希林、永瀬正敏

あらすじとおすすめポイント

刑務所出の男が小さなどら焼き屋で働かせてもらっている。小さなお店で出来立てどら焼きを売っているが売り上げはパッとしない。そこにあんこを持参した老女が現れ、雇ってくれという。最初は相手にしていなかった男だが老女のあんのおいしさに惹かれ、彼女と共に働くことに。老女が気持ちを込めて語りかけ作るあんをはさんだどら焼きは好評で店は大繁盛。しかし、彼女が店の近くにあるらい病患者の療養所からきているという噂が広まり客足は途絶える。オーナーも老女をやめさせるように言う。そんな雰囲気を察して彼女は店に来なくなる。男と常連客の女子中学生は療養所を訪ね、老女との交流を深め、自分の人生も見つめ生きることを考えるというストーリー。
それぞれの演技が秀逸で大きなエピソードなく進む映画だが見入ってしまう。
らい病の問題も考えさせられるが、人が一人の人間として証を残してどういう生き方をするのかと言うのは万人へ投げかけられるメッセージ。感動。

 

 

22位「コードブルー」(2018年)

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監督・出演

監督:西浦正記
出演:山下智久、新垣結衣

あらすじとおすすめポイント

ドラマからスクリーンへ発展したこの作品は、やはり劇場でも手に汗握る場面あり、涙の場面あり、笑いありで、ファンの期待に応えてくれる作品でした。地下鉄崩落事故から3ヶ月、それぞれの道へ進むべく別れの時が迫る中、緊急要請のコールがなります。その現場で救出した末期ガンの女性に結婚式をあげさせたシーンは涙無くしてはみられません。最後に愛する人とバージンロードを歩くことができた花嫁さんはきっと幸せだったと思います。場所は変わり、今度は海上事故が藍沢たちを待っていました。史上最悪と思われる現場でも彼らのマジックハンドが光ります。出会って10年、共に歩んできた仲間たちとの別れを彼らはどう捉えてこれから進んでいくのか考えながら見ていきたい作品です。

 

 

21位「天然コケッコー」(2007年)

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監督・出演

監督:山下敦弘 出演:夏帆、岡田将生

あらすじとおすすめポイント

くらもちふさこの漫画が原作の青春映画です。島根県の海辺の田舎に住む、そよ(夏帆)と東京からの転校生である大沢(岡田将生)との淡い恋物語です。そよの通う学校は小学生から中学生までが同じ学校に通う小さな学校。物語は、その学校に東京からの転校生が来る所から始まります。島根の海沿いの美しい自然を舞台に、そよと大沢の淡い中学生の恋模様が初々しく、主演の夏帆さんと岡田将生さんも十代でデビューして始めの方の作品なのでとてもフレッシュな雰囲気がピッタリでした。のんびりとした自然の中の暮らしや田舎の風景がとても美しく、さよの「もうすぐ消えてなくなるかもしれん思やあ、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう。」というセリフがとても深く印象的に響きました。都会から来た大沢の感覚は始めは都会的でさよとは対照的、しかし、物語が進むにつれ2人とも大切なものにすこしずつ気付いて行きます。

 

 

 

20位「孤狼の血」(2018年)

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監督・出演

監督:白石和彌
出演:役所広司、松坂桃李

あらすじとおすすめポイント

昭和63年の広島の架空の都市を舞台に、ヤクザ同士の抗争が絶えない中、役所広司演じる、ヤクザと癒着するベテラン刑事と松坂桃李演じる新人刑事が、激化していくヤクザ同士の抗争の中起きる事件の捜査に身を投じていくという映画。仁義なき戦いを彷彿とさせるような圧倒的バイオレンス映画で、役所広司演じるベテラン刑事の「警察じゃけえ何をしてもええんじゃ」というセリフは記憶に焼き付けられました。

ただのヤクザ映画ではなく、警察vsヤクザ、警察vs警察、ヤクザvsヤクザなどがぶつかり合う過激な演出、リアルな描写は観ていてアドレナリンが出ました。またキャストが素晴らしく、真木よう子、中村獅童、竹野内豊、ピエール瀧、田口トモロヲ、石橋蓮司、江口洋介などが脇を固め、圧倒的雰囲気に飲み込まれました。内容も素晴らしく、最後にはまさかの展開でいい意味で私も裏切られました。映画冒頭の豚を使った拷問シーンには注目です。

 

 

19位「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)

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監督・出演

監督:山崎貴
出演:高岡秀隆 堀北真希

あらすじとおすすめポイント

あらすじは、昭和33年の春、東京の下町の夕日町三丁目にある鈴木オートが舞台になる。そこに青森から集団就職でやってきた六子(むつこ)は、六(ろく)ちゃんと呼ばれみんなに親しまれる。田舎からでてきた六子は大企業に就職できるかと期待していたのに、小さくて古い下町工場の鈴木オートに就職するとわかりがっかりする。
鈴木オートの向かいにある駄菓子屋「茶川商店」の主人である茶川竜之介は小説家で、茶川は居酒屋「やまふじ」の店主の石崎ヒロミから知らない子供、古行淳之介を勢いで預かってしまい思いがけず、二人の共同生活が始まる。 おすすめポイントは、ノスタルジックな感じとほっこりとした家族愛が観ているうちに泣けてきます。

 

 

18位「フィッシュストーリー」(2009年)

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監督・出演

監督:中村義洋
出演:伊藤淳史、高良健吾

あらすじとおすすめポイント

様々な言葉選びや、独創的なストーリー展開で有名な作家、伊坂幸太郎原作の映画。売れないバンドが反逆精神で出した一曲「フィッシュストーリー」は、発売当時こそ注目されず話題になることは無かったが、数年後、また数年後と時空を超えて様々な人に影響を与え、全ての出来事が繋がり世界を救ってしまうという話。なんといっても注目は豪華なキャスト陣。伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋など伊坂幸太郎原作の映画ではお馴染みの面々も。私が初めてこの映画を観た時、時間軸が変わっていくため、どういうことだろう?と思っていましたが、各時間軸毎に時間の表示があり、内容もわかりやすく、観ていくうちにどんどんと様々な事象が繋がっていき、最後には驚きはもちろん、感動してしまいました。また、映画内で流れる曲「フィッシュストーリー」もとてもいい曲で、最後のシーンと音楽とのマッチングが抜群でした。一度だけではなく、二度三度と観て楽しめる映画だと思います。

 

 

17位「月とキャベツ」(1996年)

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監督・出演

監督:篠原哲雄
出演:山崎まさよし、真田麻垂美

あらすじとおすすめポイント

人気ミュージシャンだった花火は音楽活動を止めて、田舎でキャベツを育てて生活しています。
そんな彼のところに、彼のファンだという少女ヒバナが突然やって来ました。
そんな不思議なヒバナの存在が花火の心に変化を起こし始めることになるのです。
ミュージシャンの山崎まさよしが主演する映画です。
作中で彼が歌っていて主題歌にもなっている『One more time,one more chance』は言わずと知れた名曲で、映画の雰囲気を大変盛り上げます。
山崎まさよしの普段の朴訥とした雰囲気と、キスシーンでの溢れ出る色気のギャップにドキドキしてしまうこと間違いなしです。
キャベツ畑が広がる田舎の風景も美しく、見どころの一つです。

 

 

16位「リンダリンダリンダ」(2005年)

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監督・出演

監督:山下敦弘
出演:ペ・ドゥナ、前田亜季

あらすじとおすすめポイント

とある高校にある軽音部のガールズバンドが、文化祭を目前にメンバーが仲違いしてしまいステージでの演奏ができなくなってしまいます。
そんな時、通りがかりの留学生をボーカルとしてスカウトし、ブルーハーツのカバーでの発表を目指すことに。
文化祭までに残された3日間で彼女たちは曲を完成させようと奮闘します。

リアル感のある演出と演技が魅力の映画です。バンドの練習シーンや会話など、演技ではなく、まるで本当に女の子たちが雑談をしているかのようです。
全体的に緩い雰囲気が漂いつつも、きちんと起承転結や盛り上がりのあるストーリーに引き込まれます。
演奏シーンは全員吹き替えなしでやっていて、俳優たちの熱量を感じることができます。現役の高校生も、かつて高校生だった大人たちにもおすすめな青春映画です。

 

 

15位「ジャッジ 」(2014年)

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監督・出演

監督:永井聡
出演:妻夫木聡、北川景子

あらすじとおすすめポイント

冴えない妻夫木演じる太田喜一郎が偽の夫婦を北川景子演じる大田ひかりと共にちくわのCMを引っさげてサンタモニカ国際港国際で賞を受賞しなければクビだと上司に言われる。CMへ強い思い入れのある太田喜一郎が最初は自分のCMを推していくが、徐々に他の作品に魅了されて、好きなものを選ぶべきだと主張する。その主張の仕方が個性的でとてもおもしろい。
自分の会社の社運、自分のクビのかかったこの事態、そして、北川景子演じる大田ひかりとの恋愛の行方がとても爽快で見ていてドキドキする作品です。
個性的な主張の仕方がとてもコミカルで、大田ひかりに最初ドン引きされるが徐々に惹かれあっていく2人の恋の行方も気になります。
大どんでん返しからのエンディングに向かっていくこの作品は一見の価値ありです。

 

 

14位「超高速!参勤交代」(2014年)

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監督・出演

監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介、西村雅彦

あらすじとおすすめポイント

江戸時代、陸奥国の湯長谷藩藩主内藤政醇は江戸で1年の勤めを終えて帰国します。ところが有らぬ疑いを疑いをかけられ5日以内にもう一度参勤するようにと江戸幕府より命じられてしまいます。申し開きをするため参勤に向かう一同しかし通常8日かかる道のりそして参勤にかかる莫大な費用、貧乏な湯長谷藩には時間もお金もありません。この窮地を知恵ととにかく走ることで乗り切り無事参勤を目指すお話です。
行列を作る人数が足りない中で役人の前をあたかも大人数が通過しているように見せるための場面は、からくりは簡単ですがなるほどなと思いながら見てしまいます。
また時間短縮の場面はとにかく走ります。走りっぷりと江戸時代独特の走り方は見所です。

 

 

13位「怒り」(2016年)

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監督・出演

監督:李相日
出演:渡辺謙、妻夫木聡

あらすじとおすすめポイント

ある夫婦が惨殺された現場に「怒」という血文字を残して犯人は逃亡、事件は未解決のまま1年が過ぎます。その事件の謎を残したまま、千葉、沖縄、東京にすむ3人の男たちが疑わしいとされる様子が描かれています。
最初はそれぞれの話がバラバラに描かれているので、関連性がわからず、ただ素性の知れない男たちと周りの人々との葛藤が描かれています。そのうち最初の事件の犯人を追う警察の動きから、その3人が怪しく誰もが犯人らしく見えてきます。
その中でキーマンが広瀬すず演じる沖縄の女子高生です。彼女に起きる悲劇が、さらに次への悲劇を呼び寄せます。
どの役者さんたちも力演し、本気度がすごいです。誰もが自分の闇を本気で演じているので圧倒されます。そして犯人は誰なのか、最後にまた犯罪者が出てしまう悲劇も切なく、目が離せません。どうか怒りの意味を感じながら観てほしいと思います。

 

 

12位「パーフェクトワールド」(2018年)

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監督・出演

監督:柴山健次
出演:岩田剛典、杉咲花

あらすじとおすすめポイント

仕事をきっかけに久しぶり再会した樹(岩田剛典)とつぐみ(杉咲花)。つぐみの初恋の相手だった樹は車椅子に乗っていた。樹は大学生の時に事故に会い後遺症で下半身不随の状態に。ですが、建築士になりたいという夢を叶え仕事に取り組む姿勢からつぐみは樹を助けたい、樹の役に立ちたいと思うようになり再び樹に好意を抱くようになる。しかし樹は障害をきっかけに相手に迷惑をかけるだけだからともう二度と恋をしないと恋することを諦めていた。つぐみの存在から動いていく樹の心。樹のことを想い純粋に支えたいと願うつぐみ。だがやはり2人の恋を障害が邪魔をする…。そんな2人が障害を乗り越えてお互いを想い合う、まさに純愛ラブストーリーです。

 

 

11位「orange 」(2015年)

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監督・出演

監督:橋本光二郎
出演:山崎賢人、土屋太鳳

あらすじとおすすめポイント

10年後の未来の自分から、高校生の主人公に手紙が届きます。ずっと後悔していることがあるから、この手紙に書いていることを信じて、未来を変えてほしいという内容。最初は信じられないと思っていた主人公ですが、手紙に書いてある日付通りに転校生が来たり、話かけられたりと手紙の出来事が現実になっていく。手紙には「私は転校生を好きになる。転校生が1年後に死んでしまう。その死は私が阻止できる」と書いていて、主人公は10年後の自分のため、転校生のために未来を変えていくことを決意します。控えめで臆病者の主人公が、勇気を出して未来を変えるために行動する姿に引き込まれます。恋愛だけではなく、友情、家族について考えさせられる映画です。

 

 

10位「誰も知らない」(2004年)

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監督・出演

監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥、YOU

あらすじとおすすめポイント

子供4人と母親との母子家庭、しかし近所には長男と母との二人暮らしとして暮らしています。全員父親が違い、長男以外は小学校にも通っていません。
しばらくは家族での楽しいし生活が続きますが、次第に母親が家をあけるようになります。そして気が付けば家には食べるものも、お金もありません。そして一番末の妹が死に…。
本当にあった事件をもとにした映画とあって、当時の衝撃はすごかったです。
隣近所であっても誰が住んでいるかもわからない昨今、こんな家庭が自分の身近にもあるのかもしれないと思うと心がいたくなりました。そして自分にもこの事件は他人事ではないと思いました。子供を産んで育てる、この当たり前のような行為について考えさせられました。

 

 

9位「カイジ 人生逆転ゲーム」(2009年)

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監督・出演

監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、香川照之

あらすじとおすすめポイント

藤原竜也演じる主人公のカイジはフリーターで自堕落な生活を行なっています。そんなときに、親友に騙され急に借金を背負うこととなってしまいます。借金を払えないカイジは、一瞬で借金が帳消しになるゲームに参加することなる。人生を変えるためにカイジはゲームに挑みます。この映画のおすすめのポイントは藤原竜也と香川照之の演技力です。藤原竜也演じるカイジの人が良く何でも信じてしまい騙されやすい性格を見事に演じています。また香川照之さん演じる利根川と最終ゲームを行う時の長いセリフを一気に言うシーンや、圧倒的な演技力に観ているこちらも緊張感が生まれ同じくゲームに参加しているような気分になります。

 

 

8位「告白」(2010年)

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監督・出演

監督:中島哲也
出演:松たか子、岡田将生他

あらすじとおすすめポイント

大人気作家湊かなえさんのベストセラー小説を映画化した作品です。ある日の学校の教室で、松たか子演じる中学校教師の森口悠子が衝撃的なひとことを口にします。「私の娘がこのクラスの生徒に殺されました」。このひとことから始まる復讐劇ミステリーが本作です。最初、森口は感情を失った殺人鬼の表情の場面が非常に多いです。しかしただの復讐劇ではなく、命の尊さも訴えかけてくるかなり重く心に刺さる話になっています。なぜ森口の娘は亡くなることになってしまったのか。息もつかせぬ展開で繰り広げられますが、徐々にナゾが解明されていきます。最後に森口が取った行動も必見です。映画を見終わると、何か一つのことをやり遂げたような感覚に陥ります。しばらくこの映画のことを考えてしまうような作品です。

 

 

 

7位「さびしんぼう」(1985年)

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監督・出演

監督:大林宣彦
出演:富田靖子、尾美としのり

あらすじとおすすめポイント

物語は彼女がいない主人公のヒロキが他校の黒髪で純粋な女の子に恋をしていると、突然ヒロキの目の前に顔は真っ白に塗りたくり、へんてこな衣装を着た女の子が現れたのです。
ヒロキは最初はそのへんてこな女の子が邪魔でしかたなかったのですが、実はその女の子が過去からきた自分の母親と分かって複雑な心境になっていったのであります。
ヒロキは憧れの百合子に告白するもフラれて落ち込んで帰宅したら大雨の中、へんてこな女の子がずぶ濡れになりながら待っていてくれたのです。
この女の子の名前が「さびしんぼう」。ヒロキはだんだん心がさびしんぼうに引かれていき抱きしめましたが、さびしんぼうはそのまま消えていきました。
しかし、数年後ヒロキと結婚したのは… というお話の映画ですが、私のオススメポイントはヒロキが「なぜ、おまえはさびしんぼうといいう名前なんだ?」と質問した時に「(さ)という字は(し)と言う字をおんぶして(しんぼうしんぼう)と言っている、だから私はさびしんぼう」と言う場面。
ヒロキの母親が小さい時の演劇でしゃべったセリフでなんだかグッときました。あと、オススメポイントは親子に扮した今は亡き樹木希林さんと小林聡美さんの会話がアドリブみたいで大変面白いです。

 

 

6位「12人の優しい日本人」(1991年)

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監督・出演

監督:三谷幸喜
出演:塩見三省、豊川悦司

あらすじとおすすめポイント

まだ陪審員制度が始まる前の時代、もし陪審員制度があったらどうなるだろうと思って見た映画です。殺人事件で起訴されそうな容疑者を無作為に選ばれた陪審員たちが判決をくだすことに。最初全くやる気のなかった長いものに巻かれるような雰囲気の陪審員たちでしたが、ひとつの反対意見をきっかけに、つぎつぎと自分の気づいた気になるポイントを主張していきます。すると次第に明るみになってきた事件の真相は最初の事件のあらましとはかけ離れたものでした。はたして最後に陪審員たちが満場一致で降した判決は。コメディ映画らしくすべてのきっかけに、笑いがあり人間味あふれる視点がありますが、他人の人生に真剣に向き合う優しい日本人の姿を垣間見られる作品です。

 

 

5位「壬生義士伝」(2003年)

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監督・出演

監督:滝田洋二郎
出演:中井貴一、佐藤浩市

あらすじとおすすめポイント

幕末の京都で治安維持にあたっていた新撰組の中でも強者として語られている吉村貫一郎、同時に彼は金に執着する臆病者と言われてきた。剣の達人でありながら死に急ぐ者が多かった新撰組の中で何故彼は臆病者と蔑まれながらも生き続けることを諦めなかったのか?彼の生き様を”死ぬため”に新撰組に身を投じた斉藤一の視点で語られていく時代劇です。
幕末にそれぞれが自分の信念の元に不器用に生きていく様子は現代人とは一線を画しながらも、彼らにある種の憧れを抱いてしまう、そんな映画です。
人が生きることと、自分の信念を貫くこと、家族を守ること、この三つは同時になしえることが出来ないものなのか、このテーマは現代にも当てはまっていて、観終わった後に考えさせられる映画でもあります。

 

 

4位「雷撃隊出動」(1944年)

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監督・出演

監督:山本嘉次郎
出演:森雅之、藤田進

あらすじとおすすめポイント

南方にある海軍航空隊の基地では、先の作戦で損害を受けた航空機の補充も物資の補給もままならず、物量に物を言わせた敵の攻撃の前に隠忍自重を強いられていました。

そんな中、艦隊付きで空母の雷撃隊長共々基地に出向いていた航空参謀が本国に直談判した結果、航空機の補充を受けることが出来、折から接近しつつあった敵の機動部隊に対し全力出撃を敢行、空母の雷撃隊長や基地の陸攻隊の隊長らの多大な犠牲のもと、敵機動部隊の撃滅に成功します。

戦時中に作られた戦意高揚映画ということもあって、当時日本海軍で使用された航空機や艦艇の実物が登場するところは飛行機マニア必見といえます。また、制作されたのが昭和19年ということもあって、消耗した航空機がなかなか補充されない、物資の補給もなく、出入りの食堂のメニューもすべて品切れと表記されているところなど、当時の実相を正確に伝えているところなど戦意高揚映画らしからぬ作りにもなっています。

特に出入りの食堂のおばさんがいきり立つのを軍人が抑えようとするところなどは本当に戦時中の映画なのかと思わせてくれます。そして何よりもこの映画が製作された昭和19年は特攻作戦が取られ始めた時期にもあたり、本作でも特攻の描写がクライマックスになっており、全編において当時を振り返る貴重な資料となっております。

 

 

3位「クロエ」(2001年)

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監督・出演

監督:利重剛
出演:永瀬正敏、ともさかりえ

あらすじとおすすめポイント

ボリス・ヴィアンの原作『日々の泡』(L’Écume des jours)の映像化、舞台設定をパリから日本に移しています。

プラネタリウムに務める高太郎は、友人以外の人間にはあまり関心がなく、金銭のことも甘い子供のような感覚で生きて来た。そんな高太郎はクロエという女性に出会って互いに恋に落ちる。幸せな生活を始めた二人だったが、ある日クロエが、肺に睡蓮のつぼみが出来てしまうという難病に侵されてしまう。何故か生花を近くに置くとつぼみの成長が止まるとわかり、高太郎は自宅で療養するクロエの周りに花を置き始める。けれど仕事をクビになってしまった高太郎は花を買う金銭に困り、これまで遠ざけていた親戚に援助を頼むが断られる。とにかく金を得る為に紹介された怪しい仕事やその他の仕事を、クロエと過ごす時間を削ってこなしていく。結婚の際に気前よく友人・英助に渡したお金を返して欲しいと頼むがそれも断られる。英助は自分が熱中するアーティストの作品の購入資金にその金を使ってしまっていた。英助の彼女日出美は英助がだめになった原因をアーティストのせいにし、アーティストを殺害。英助は借金相手に殺されていた。
高太郎の必死の願いは届かず、クロエの中の花が開いてクロエは亡くなってしまう。その後高太郎は花屋に務め、クロエを思い出す睡蓮の花を見て号泣する。
世間知らずの若者が愛を知り守りたい大切なものを持って初めて現実と向き合い、必死にあがくけれど儚く敗れてしまうという切ない物語です。
高太郎とクロエの純粋な愛情と別れに、見終わった時にはこちらも号泣していました。

 

 

2位「マルサの女」(1987年)

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監督・出演

監督:伊丹十三
出演:宮本信子、山崎努

あらすじとおすすめポイント

港町税務署に勤務する税務調査員の板倉亮子はパチンコ店の所得隠しを見つけたり町内のカフェやレストラン、食料品スーパーなどから次々に申告逃れを摘発していました。
ある日、署内でラブホテルを重点調査する命令が下る。ホテルのオーナーは町内にある権堂商事社長・権堂英樹。彼は表向きは経営不振の体を装っていたが、実際はさまざまな手段を講じて売り上げを脱税していた。
亮子は徹底的に権堂の金の行方を調べ始めますが税務署の権限内での調査に限界を感じていた。そんな折、彼女の仕事ぶりが評価され亮子は国税局査察部(通称マルサ)に抜擢されることとなります。

監督伊丹十三が前作「タンポポ」や「お葬式」でヒットしてもその収益を税金で取られてしまう事から、その税金の流れる仕組みを徹底的に調べ上げて映画のネタにしてしまったというのがこの作品で、お店で余った惣菜を持ってかえるのも脱税だとかそんな些細なところまでと驚き勉強にもなりました。

 

1位「おくりびと」(2008年)

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監督・出演

監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子

あらすじとおすすめポイント

本木雅弘演じる小林大悟はチェロ奏者。東京の管弦楽団に所属するが、ある日楽団は突然解散し夢を諦め広末涼子演じる妻美香と共に彼の故郷へ帰り新たに仕事を探し始めます。
とある求人に目が止まり、自分にも楽にできそうだなと思い面接へ向かいますが、社長と一言二言交わしただけて何故か即採用。
就職した先は葬祭場の納棺士。小林は最初妻に葬祭場に勤めることを言えず、冠婚葬祭をするところと言ってしまい、美香はホテル業と勘違い。
しかし、夜中に呼び出されたりと小林の不審な動きに美香も不思議に思ってると、他の人から葬祭場に就職してることを知り、美香は「そんな汚らわしいところに!」猛反対。
家を出ていきます。周囲からも良くない目で見られ小林は辞めようとしますが、社長から諭され悩みながら続けていくことに。
最初は戸惑っていた主人公が、さまざまな経験を通してやがて一人前の納棺師として、人として成長していく様子が描かれています。
山形の雪深い環境の中、淡々と物語が進んでいきます。自分に自信をなくし、新しい仕事に戸惑う主人公を本木雅弘が静かに演じています。
彼の姿を通して、人の死を扱う仕事に対する抵抗感、差別意識、どこか遠巻きに見てしまう私たち自身の気持ちが突きつけられます。
最初は死に慣れず、広末涼子演じる奥さんにしがみつき体温を感じ、生きている人間を感じようとするシーンに胸を突かれました。
やがて先輩の仕事ぶりを見て感じ、経験を重ねることでひとの死にしっかりと向き合い、尊敬の念を持って納棺の儀を務めあげる主人公の姿は感動的で涙が止まりませんでした。
死に向き合うからこそ生きていることの素晴らしさを感じさせてくれる超感動作です。

 

 

まとめ

おすすめ邦画ランキングはいかがでしたでしょうか。厳選しましたがまだまだオススメしたい映画は沢山ありますし、今後も面白い映画はどんどん作られて増えていくでしょう。

そうした取りこぼした作品も含め、最近はビデオオンデマンド(VOD)も充実しているのでそういったものを通じて自分に合った最高の1本を探してみるのも良いのではないでしょうか。

それでは以上、『おすすめ 邦画ランキング30 最新の映画から過去の名作まで』でした。 

 

 

 

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