おすすめの面白い漫画55選
- 1「花より男子」神尾葉子
- 2「俺、つしま」おぷうのきょうだい
- 3「ブラッククローバー」田畠 裕基
- 4「女の子は余裕! 」ひかわきょうこ
- 5「ドカベン」水島新司
- 6「鋼の錬金術師」荒川弘
- 7「海の闇、月の影」篠原千絵
- 8「TWIN SIGNAL」大清水さち
- 9「闇のパープル・アイ」篠原千絵
- 10「黄昏乙女×アムネジア」めいびい
- 11「烈火の炎」安西信行
- 12「BASARA」田村由美
- 13「竜の眠る星」清水玲子
- 14「呪術廻戦」
- 15「Wジュリエット」絵夢羅
- 16「君に届け」椎名軽穂
- 17 「Bread&Butter」芦原 妃名子
- 18「ゴールデンカムイ」野田サトル
- 19「花のあすか組!」高口里純
- 20「BLAME!」弐瓶勉
- 21「ぼくの地球を守って」日渡早紀
- 22「セーラームーン」 武内直子
- 23「NANA 」矢沢あい
- 24「ふしぎ遊戯」 渡瀬悠宇
- 25「ゴブリンスレイヤー」黒瀬浩介
- 26「ブラックジャック」手塚治虫
- 27「キングダム」原泰久
- 28「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」シバユウスケ
- 29「ダイヤのA」寺嶋裕二
- 30「寄生獣リバーシ」太田モアレ
- 31「バトルステディーズ」なきぼくろ
- 32「ラブやん」田丸浩史
- 33「いとしのムーコ」みずしな孝之
- 34「銀河英雄伝説」藤崎竜
- 35「激マン」永井豪
- 36「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―」和月伸宏
- 37「攻殻機動隊」士郎正宗
- 38「アルキメデスの大戦」
- 39「グラップラー刃牙」板垣恵介
- 40「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦
- 41「幽遊白書」冨樫義博
- 42「レベルE」冨樫義博
- 43「HUNTER×HUNTER」冨樫義博
- 44「天は赤い河のほとり」篠原千絵
- 45「魔王城でおやすみ」熊之股鍵次
- 46「君に届け」椎名軽穂
- 47「彼方から」ひかわきょうこ
- 48「Wジュリエット」絵夢羅
- 49「BLUE GIANT」石塚真一
- 50「竜の眠る星」清水玲子
- 51「ONE PIEICE」尾田英一郎
- 52「花のあすか組!」高口里純
- 53「神聖モテモテ王国」ながいけん
- 54「東京喰種トーキョーグール」石田スイ
- 55「バビル2世」横山光輝
1「花より男子」神尾葉子
あらすじとおすすめポイント
日本国民であれば知らない人はなかなかいないであろう、最近では花のち晴れがドラマ化されるなど今もなお愛され続けている漫画花より男子。
一般庶民で名門校に通う高校生牧野つくしは、高校のエリートぼんぼんF4という花の四人組に目をつけられる。
そのF4のメンバーの道明寺司と牧野つくしが繰り広げる庶民×お金持ちのキュンキュンはらはらドキドキラブストーリーです。牧野つくしの強さと優しさ、そして道明寺との掛け合いの面白さや、2人の描く甘酸っぱい青春ストーリーがとても面白いです。全く違う世界の2人が時を重ね一緒に色々な試練や日々を過ごすうちに思い形が変わっていく成長ストーリーでもあります。見てるととても幸せになるし、御坊ちゃま道明寺のつくしちゃんへの思いにキュンキュンさせられます。
2「俺、つしま」おぷうのきょうだい
あらすじとおすすめポイント
野良猫出身のオスネコ、つしまがおじいちゃんの家の飼い猫になり、日々過ごしている様子や同居猫とのエピソードがマンガになっています。おすすめなのはマンガとは思えない猫の絵がリアルでよく猫の特長が描かれているところや、猫を飼っている人にあるある、笑えるのにホロリとくる場面もあり、猫好きには一冊欠かせない内容になっています。登場する猫の実際の写真もところどころ掲載されており、マンガのモデルの猫がいるのかも気になるところです。ツイッターから火がつき、一時は店頭からなくなるくらい人気のマンガです。猫好きもそうでない人も表紙のインパクトで手に取り、そのまま購入する方も。何回読んでも不思議と飽きずにネコが愛おしくなるマンガです。
3「ブラッククローバー」田畠 裕基
あらすじとおすすめポイント
王道の魔法ファンタジー漫画です。魔法を使うために必要な魔力が全てを決める世界において魔力が全くなく下民として生まれてきた少年のアスタが、国の英雄である魔法帝を目是すストーリーとなっています。ある教会に捨てられていたアスタとそのライバルのユノとのお互いに高め合い認め合う姿は、ライバルでありながらお互いを意識することの素晴らしさを教えてくれます。ユノは魔力に恵まれた天才であり、誰もが努力をする前に諦めてしまいますがアスタは諦めないことを一番大切にして、ユノの才能へ追いつこうと努力をしていきます。また下民は生まれながら低俗な人種であるとその国の貴族は扱っています。しかし下民でも魔法帝をただひたすらにまっすぐ目指すその姿に諦めないことの大切さ、逆境へ立ち向かう勇気や力を与えてくれます。そして諦めずに努力を続けていくことで誰かに認めてもらうことの素晴らしさ、努力をすることの大切さを感じることができると思います。
4「女の子は余裕! 」ひかわきょうこ
あらすじとおすすめポイント
主人公の友美は、しっかり者の高校2年生。クラスメイトの沢田君に想いを寄せていたけれど、沢田君には他に好きな子がいました。友美は沢田君の恋に協力し、その結果、沢田君の恋は実ることになりますが、友美自身は元気がなくなってしまいます。楽しくて愉快な親友たちの気遣いや、友美が元気を取り戻していく姿、とてもいい声の放送部の男鹿先輩など、日常の一コマ一コマを暖かい視点で描いた漫画です。特別な事件が起きるわけでもないし、登場する人たちもどこにでもいるようなごく普通の人たちですが、ちょっと視点を変えてみただけで、毎日の当たり前の光景を幸せに感じることができる・・・この漫画はそんなことをに気づかせてくれます。暖かい気持ちになりたい人におすすめしたい漫画です。
5「ドカベン」水島新司
あらすじとおすすめポイント
主人公の山田太郎が中学校で野球をはじめ、高校1~2年夏の大会までを描いた漫画です。強打を誇る、山田とボール球しか打てない岩鬼。様々な秘打を編み出し、ありえない打球を生み出す殿馬。エースの里中、強打でユーティリティプレーヤーの微笑を擁する明訓高校が、さまざまなライバル校といくつもの死闘を繰り広げ、全国制覇を目指す漫画です。
特に同じ神奈川県内の白新高校には、エースの不知火がいます。不知火はMAX150km/hのストレートと、スピードガンでは計測できない、超スローボールを武器に山田たちを苦しめます。
また甲子園に舞台を移しても、明訓と対戦する高校は強豪が多いです。中には打球を自由に操れるバッターや、ボールがありえない角度に曲がるピッチャー、ナイターになると急に強くなる高校などもありました。山田と様々な選手との対決が特にお勧めです。
6「鋼の錬金術師」荒川弘
あらすじとおすすめポイント
錬金術、それは大地のエネルギーを利用して物質を分解し再構築する技術のことで、アメストリス国には国家錬金術師制度がありました。
幼くして国家錬金術師になった鋼の錬金術師ことエドワード・エルリックとその弟アルフォンスはある目的があって旅をしています。
それは彼らが禁忌である人体錬成で母を生き返らせようとしたらそれは失敗したばかりかエドワードの左脚とアルフォンスの全身を失ってしまい、エドワードは自身の右腕を対価にしてアルフォンスの魂を鎧にこめて何とか生存させることにしました。
2人は元の体に戻るため賢者の石を探す旅をするのですが、賢者の石を作るには意外な素材が必要であり、そして裏で暗躍する異形の者の存在や国家を巡る陰謀に巻き込まれていきます。
掲載紙の少年ガンガンの中では非常にシビアなテーマと高い画力、そしてギャグのセンスが素晴らしい傑作漫画です。
7「海の闇、月の影」篠原千絵
あらすじとおすすめポイント
高校生の流風と流水は双子の姉妹。ある時、洞窟で二人は謎のウイルスに感染し、宙に浮かんだり物体をすり抜けたりするなど、不思議な能力を持つことになります。もともと優しかった姉の流水ですが、ウイルス感染を機に残虐な性格になってしまい、妹の流風を殺そうとします。自分のウイルスを感染させることで他人を操るなど、目的の達成のためならば手段を選ばない流水に、流風と恋人の克之はどんどん追い詰められていきます。物語の前半は流水の残虐性が際立ち、ハラハラドキドキの展開ですが、物語の終盤、流水が流風に言った「やさしさや愛情、あんたはなんでも持っている」という言葉には、流水の悲しみが込められていて、一口に「サスペンス漫画」とは言いきれない切ない物語になっています。サスペンスが好きな人はもちろん、切ない恋物語が好きな人にも読んでほしい一冊です。
8「TWIN SIGNAL」大清水さち
あらすじとおすすめポイント
この作品は近未来を舞台に人間形態(ヒューマンフォーム)ロボットが活躍します。
両親が海外を飛び回るために祖父に預けられた少年音井信彦は世界的なロボット工学者である音井信之介が製作したロボット・シグナルを紹介してもらいます。
信彦は祖父に自分の兄としてシグナルをプログラムしてもらったのですが、事故からシグナルには重大なバグが発生してしまいました。
それは信彦のくしゃみで変形してしまうというもので、シグナルは青年型から子供より小さいけど元気に動く通称チビになってしまいます。
そんな彼らが田舎のトッカリタウンで大騒ぎするギャグ漫画調なのが初期で、徐々に様々なロボットが現れて人とロボットの関係を問うような深いテーマになっていきます。
シグナルは他のロボットより人間らしく悩み考え、そして傷つきながらも前に進んで行くのでした。
9「闇のパープル・アイ」篠原千絵
あらすじとおすすめポイント
主人公の倫子はどこにでもいるごく普通の女子高生でしたが、実は豹に変身することのできる変身人間であることが分かります。豹と人間のはざまで苦しむ倫子ですが、父の研究する豹人間を捕らえようとする生物教師・曽根原薫子によって、さらに追い詰められます。恋人の慎也とともに逃げる倫子ですが、倫子は曾根崎とともに崖下に転落します。物語の前半は倫子が、後半は倫子の娘・麻衣の視点で描かれ、親子二代にわたって追い詰める曾根崎との確執が描かれています。「豹人間」という特異な設定ではありますが、どんなに困難な状況にあっても好きな人を想い、愛を貫こうとする倫子と麻衣の姿には、いつ読んでも切ない気持ちでいっぱいになります。
10「黄昏乙女×アムネジア」めいびい
あらすじとおすすめポイント
私立誠教学園には増改築を繰り返した迷路のような校舎があり、そこでは幽霊が出ると噂になっていました。主人公新谷貞一は校舎で迷っていると不思議な女生徒に出会います。
その女生徒こそ噂の幽霊で庚夕子で貞一は彼女と関わることになったのですが、ある日後者の地下室で彼女の白骨死体を見つけました。夕子はなぜ自分がそんなところで死んだのか覚えていないと言います。なので2人は怪異調査部を設立し学校の7不思議を調べることで夕子の死の真相に迫ることにしました。
この漫画の魅力はやっぱり夕子のセクシーなお姉さんぶりでしょうか。誰も見えないことをいいことに唯一彼女が見れる貞一をからかう姿がたまりません。
他には小此木ももえ庚霧江といった魅力的なキャラクターが加わって行きにぎやかになって行くのを見るのも楽しいです。そして明かされる夕子がなぜ死んだのかの謎は徐々に明かされて行くのですが、全10巻と手軽なところで完結しているのでおすすめです。
11「烈火の炎」安西信行
あらすじとおすすめポイント
主人公花菱烈火は忍者に憧れる高校生で実家の花火に使う火薬を武器に喧嘩に明け暮れていました。彼には炎を出す力があり周りに秘密にしていたのですが、たまたま助けた少女佐古下柳は治癒の力を持ち、互いに秘密の力を持つ者同士仲良くなります。
烈火は柳を姫と呼んで忍者気分になるが、そんな様子を見ていたのは陽炎という謎の女性です。彼女は風を操る魔道具・風神を霧島風子に与えてけしかけたり、水を剣にする魔道具・閻水を持つ水鏡凍季也を刺客に送り込んだりします。
彼らを撃退する烈火だが、いつしか柳の治癒の力を持つ謎の集団との戦いに巻き込まれていきます。それは火影という不思議な道具を使う忍者軍団の因縁にまつわるもので、烈火の出生の秘密にも関係あるのでした。
この漫画は火や風を操る能力者なのですが、色んな能力を操る敵とバトルするのが面白いです。絵柄は物語が進むごとに洗練されて行き、最後はきれいにまとめられていく物語が素晴らしい傑作少年漫画だと思います。
12「BASARA」田村由美
あらすじとおすすめポイント
舞台は約300年後の日本。20世紀末に大きな禍に遭った人類はその文明も大きく衰退し、戦国時代のような権力争いが各地で繰り広げられていました。そんな中、白虎の村には双子の子ども「タタラ」と「更紗」が誕生します。
タタラは預言者に「運命の子」と言われ成長しますが、ある日、赤の王・朱里によって殺されてしまいます。混乱し逃げ惑う白虎の村民のために、タタラとして生きていくことになった更紗。各地を旅するタタラ(更紗)が、不器用ながらも懸命に仲間を求める姿は、思わず応援せずにはいられません。また、敵とは知らずに出会い、惹かれあう朱里との関係も大きな見どころの一つ。日本の北から南までを舞台にした、壮大なスケールの物語です。
13「竜の眠る星」清水玲子
あらすじとおすすめポイント
容姿端麗で出来ないことは何一つないロボット・エレナと、黒いサングラスを常にかけているお人よしロボット・ジャックの物語。ジャックとエレナは探偵業を営んでいますが、ある人からの依頼を受けて、竜星王(セレツネワ)に向かうこととなります。そこは人間だけでなく、恐竜も住む星でした。
エレナは当初、竜星王に行くことを頑なに拒絶していたのですが、それには理由がありました。徐々に明らかになっていくエレナの過去と、竜星王で出会った少女・モニークとその母親カテア女王の悲しい関係など、涙なくしては読めない場面も盛りだくさんです。万能ロボットでありながら、その存在ゆえに悩むエレナと、そんなエレナを暖かく支えるジャックの関係も見どころの一つ。SFが好きな人にも、そうでない人にもぜひ読んでほしい一冊です。
14「呪術廻戦」
あらすじとおすすめポイント
主人公である虎杖が特級呪物と言われてる両面宿儺という呪いと出会うことから始まる、能力バトル漫画です。いわゆるジャンプ漫画の王道である、友情、努力、勝利というセオリーは守りつつも、呪いという理不尽に起こってしまう事件や事故を描いている点もこれまでのジャンプ漫画とは一線を画すストーリー構成と言っていいかもしれません。
また、特徴として呪術という能力で戦っていくわけですが、この能力の設定が非常に細かい点も読み手側に興味を抱かせ、ただのパワーバトルにならず頭脳戦を繰り広げるところも魅力のひとつだと思います。ハンターハンターやワールドトリガーなど戦略的なバトル系が好みの方であれば必ずハマるであろう呪術廻戦、是非ご一読下さい。
15「Wジュリエット」絵夢羅
あらすじとおすすめポイント
三浦糸は、女子にモテモテの男勝りな女子高生。彼女の所属する演劇部に、ある日金髪の美少女、天野真琴があらわれます。実は真琴は男子高生(本名は成田真)。役者を目ざす真は、道場の跡継ぎにしようとする父に反発し、「女装で生活し、誰にもばれずに高校を卒業できれば、役者になることを認める」という約束を交わしていたのでした。
真琴が無事高校を卒業できるかどうかが物語のテーマになりますが、糸と真琴に猛アタックする濃いキャラの脇役陣も見ごたえ十分です。恋愛マンがですが笑えるシーンも多く、また少女漫画には珍しくアクションシーンも満載です。キャラクターがみんな明るいので、悩みごとがあったり落ち込んでいるときにぜひ読んでほしい漫画です。
16「君に届け」椎名軽穂
あらすじとおすすめポイント
不気味な見た目と名前により周りから怖がられている主人公の爽子が風早との出会いをきっかけに友達ができ、クラスにも馴染み、恋人ができて、というように環境が変わり、成長していく物語です。この漫画は最終巻を迎えてしまいましたが、全体を通して爽子の純粋な反応や想いに終始キュンキュンしっぱなしです。その中でも特に爽子が風早に告白する場面はおすすめです。
2人はそれまですれ違いや葛藤をたくさんしてきて、そうしたものを乗り越えて勇気を振り絞って告白しました。何度も顔を真っ赤にしながら「好きなの」と言い、それを風早が受け入れ、抱き締める場面は感動しました。それ以外にも登場人物のあやねや千鶴の成長を描いたエピソードもありますが、そこも感動ポイントがいくつもあるので何回読み返しても飽きない漫画だと思ったのでおススメします。
17 「Bread&Butter」芦原 妃名子
あらすじとおすすめポイント
ある事件をきっかけに教師を辞め婚活をしていた柚季は、パン屋を営む洋一に出会い、「この人と美味しいご飯が食べたいなあ」と衝撃的に逆プロポーズをしてしまいます。そして、なぜかOKをもらい、パン屋も手伝うことに。34歳と39歳。それぞれ仕事に恋愛に失敗してきた2人が、パン屋を訪れる様々なお客さんやそれぞれの家族など周囲の人たちと関係を築きながら、少しずつお互いを知り、愛を育んでいく大人のラブストーリー。
ただお互いを好きという感情だけでなく、つきまとう"結婚""家族"の文字や、長年の生活歴から譲れないこと、今までの失敗があるから気遣えること、お互いを尊敬できることなど、大人ならではの関係性に共感できます。キラキラした学生生活のラブストーリーには少し飽きてしまった、という大人の女性にオススメの漫画です。
18「ゴールデンカムイ」野田サトル
あらすじとおすすめポイント
明治時代末期の北海道を舞台にして繰り広げられる、人間模様・策略・アイヌ知識からグルメまで!バラエティに富んだ作品です。
主人公の杉本佐一は、元大日本帝国陸軍一等卒、元第一師団特別支援隊隊員で、生死をかけた大戦を生き抜いたまさに「不死身」と呼ばれる男。とある事がきっかけで、北海道に隠されたアイヌの埋蔵金の噂話を耳にします。一攫千金を夢みた杉本は、アイヌ埋蔵金を巡る戦いに巻き込まれていきます。
その中で出会ったのが、アイヌ人であるアシリパという10代前半の女の子。この子が、また凄い!アイヌならではの自然を生き抜く力や、美味しそ〜な鳥獣グルメまで自分の知識を惜しげもなく教えてくれます。
実は、アシリパの父もアイヌの埋蔵金に関わっている事を知り、共に行動する事になります。果たして、杉本はアイヌ埋蔵金を手にする事が出来るのか!?アシリパの父がどのように関与しているのか!?他の漫画では見られないような、名言・ギャグ・グルメが詰まった魅力ある作品です。これからの展開が楽しみです!
19「花のあすか組!」高口里純
あらすじとおすすめポイント
主人公は、中学2年生の九楽あすかです。彼女は元々いじめられっこでしたが、以前は全中裏という少女たちで構成されるスケバン組織で"側近 左"として活動していました。今は全中裏を抜け、友人である堂本ミコとたまにツルむ一匹狼のスレた女の子です。
不良の世界からは足を洗ったはずのあすかですが、同級生や暴走族に因縁をつけられたりとトラブルが絶えません。その度にあすかは持ち前の強さと賢さで敵を倒していくのですが、次第に全中裏との攻防にも巻き込まれていき…という、いわゆるヤンキーもののお話です。ただ、不良少年が登場するヤンキー漫画は数あれど、この作品は女子中学生が主人公で、少女たちの闘争と青春を描いた珍しい作品です。思春期特有の痛みと苦しみの乗り越え方を、傷を知っているあすかやミコたちが体を張って教えてくれる名作です。
20「BLAME!」弐瓶勉
あらすじとおすすめポイント
暴走し無限に拡張されて行く都市、それは高度情報社会が崩壊した姿であり、本来市民を守るための存在であるセーフガードや人間から異種族となった珪素生物は人間を狩り続けてより混沌とした世界になって行きます。
そんな世界を旅する主人公霧亥はその世界を元に戻すため、ネットスフィアに接続できるネット端末遺伝子を求めて旅をしていました。その手には何でも貫く兵器・重力子放射線射出装置が握られています。
科学者シボや東亜重工のAIメンサーブと関わり、サナカンなどのセーフガードや珪素生物と戦いながら前に進んで行くのですが、はたして都市の果てには一体何が待っているのでしょうか。この作品は圧倒的な時間と空間を表現し、情報量を絞っているため独特の雰囲気がある作品です。無限に広がる都市を傷つきながらも一歩ずつ進む霧亥の力強さを見て欲しいです。
21「ぼくの地球を守って」日渡早紀
あらすじとおすすめポイント
主人公の亜梨子は、植物と心を通わせる不思議な力を持った高校生です。亜梨子は転校先の学校で、前世の記憶を夢で共有する同級生、小椋迅八と錦織一誠と出会います。彼らの前世は、月基地で地球の調査をしていた異星人でした。そして亜梨子もまた、彼らの仲間の木蓮という女性だったことが判明します。その後亜梨子たちが次々と前世のメンバーと再会していく中、亜梨子は隣の家に住む少年の輪を誤ってベランダから突き落としてしまいます。輪もまた前世で紫苑という月基地のメンバーであり、眠りから目覚めると紫苑の記憶を取り戻していました。紫苑として覚醒した輪は、亜梨子たちと合流しますが、月基地メンバーの知らないところである計画を企てます。
このように、前世と現世、月と地球を舞台として展開される壮大なストーリーがこの作品の最大のみどころです。日渡先生の絵も壮麗で、ストーリーにより神秘性をもたらしています。SF少女マンガ史に残る傑作だと思います。
22「セーラームーン」 武内直子
あらすじとおすすめポイント
大ヒットしたセーラームーン。女の子が悪と戦う、それだけがセーラームーンの魅力ではありません。主人公のうさぎは普段は本当にダメダメな女の子。とても正義の戦士という感じではありません。もちろん、変身したあともダメダメっぷりは変わりません。しかし、うさぎはとにかく優しく温かい子。相手が敵でも味方でも、うさぎは無償の愛を捧げます。その姿に批判もあります。でも、彼女の信念は変わらない。その姿に徐々にみんなが心を動かされます。全てを包む優しさが強さなんだと教えられました。セーラームーンにはそんな魅力がたくさん詰まっています。シリーズを重ねる後とに地球から宇宙へと壮大になっていくのも面白く、太陽系のお勉強にもなるのでオススメです。
23「NANA 」矢沢あい
あらすじとおすすめポイント
同じ時期に上京し、住む部屋を探すのが同時になり、偶然にも同じ名前で同じマンションを希望して一緒に住む事になるナナと菜々。二人が仲良くなり、恋愛や結婚までを描いている物語です。
ナナは、地元でバンドをしていて蓮とゆう彼氏と付き合っているのですが、蓮は先にメジャーデビューをすることになりナナも負けたくないとゆう気持ちがあり別のバンドでメジャーデビューをする事になります。有名になっていく中、蓮との結婚やいろんなことがあり蓮が事故死するとゆう衝撃な事件が起こる中、これからどうなるか、今連載がストップしていて再開を楽しみに待つファンが多数いると思います。菜々も、恋愛体質で出来ちゃった婚をしますが、それも蓮がいるバンドのリーダーとすることになり色々問題が起きます。最後まで、まだ話は分からないですが、面白く感動もあり絶対読むべきひとつだと思います。
24「ふしぎ遊戯」 渡瀬悠宇
あらすじとおすすめポイント
現代の高校に通う普通の親友同士の女の子二人が、本の中に吸い込まれ、異次元のなかで朱雀の巫女、青龍の巫女となり、敵同士となってしまいます。お互いに七星士を集める旅を進めるなか、主人公の朱雀の巫女を取り巻く仲間たち、一人一人の物語がどれも見所があり、共に過ごしていくなかで、友情、恋愛、様々な苦難を乗り越えながら、絆を深めていく物語です。非常に絵もキレイで、登場人物が格好よく、七星士の中から自分好みのキャラクターを探すのも楽しみの1つになります。そして、お互い本来は生きる世界が違うもの同士が恋に落ち、最後二人はどうなるのか、敵同士となってしまった親友とはどうなるのか、というところが気になり最後まで見いってしまう作品だと思います。
25「ゴブリンスレイヤー」黒瀬浩介
あらすじとおすすめポイント
人類やエルフなどの多種族と魔の軍勢が争う世界、国家の軍隊はドラゴンなどの大物を討伐するので忙しいです。辺境ではゴブリンの脅威にあっていたがゴブリンは最弱の魔物で多くの人は脅威に感じず、村が滅んでも国家は気にする余裕がありません。
冒険者ギルドがありますがゴブリンはお金にならないので新人の仕事として軽んじられていました。そんな状況の中、ひたすらゴブリンを狩る男がおり、通称ゴブリンスレイヤーと呼ばれています。
彼は自身の村と家族を奪ったゴブリンを憎みひたすらゴブリンだけを考えて生きているため、周りの冒険者たちから疎まれていますが、彼によって多くの人が救われ彼の功績をよく知る人たちがいます。そしてゴブリンスレイヤーも多くの人と関わるうちにゴブリン以外のことにも興味を持つようになって行くのでした。
ゴブリンとは様々な物語やゲームでもほぼ最弱の魔物として扱われていますが、この作品でも弱いものの放っておくと際限なく増えてさらに強くなって行くので誰かが狩り続けないといけません。主人公は工夫と学びと実践の繰り返してゴブリンを狩り続けるので職人気質なキャラクターが好きな人にはたまらなく格好良く見えます。
26「ブラックジャック」手塚治虫
あらすじとおすすめポイント
ブラックジャックは、幼い頃の爆発事故で重傷となりますが、ある医師の奇跡的な手術で一命を取り留めます。しかし、顔の一部は黒人の男の子の皮膚を移植し、手術跡も残ってしまいます。それが原因でいじめられたりもするのですが、必死に生き延び、自分を救ってくれた医師を師と仰ぎ、大人になり医師となります。しかも無免許医として。
名前もブラックジャック(本名の黒男から)とし、素晴らしい手術の技術で、他では不可能な外科手術を施し、たくさんの患者を救っていくというストーリーです。
患者の事情でにより支払いができない時は、無償で手術を行ったり、別の患者には何千万も請求したりと、ある種の正義感を感じます。
手塚治虫氏が医師免許を持っていたということで、聞いたことのない病名が出てきたり、手術の様子がリアルに描かれるなど、子供の頃に読んだのですが、一気に引き込まれました。人間の醜さが出てきたり、ブラックジャックの過去の恋愛、母と子の情愛、哲学的な内容もありと、今でも大好きな作品の一つです。
27「キングダム」原泰久
あらすじとおすすめポイント
農民出身の主人公「信」が中華統一を目指す秦王「政」の元大将軍になるべく仲間と奮起し上り詰めていく作品です。歴史になぞらえて作品が作られているため歴史好きには非常にたまらない作品となっています。農民出身から天下の大将軍になっていくさまは現代の社会に照らし合わせることもでき読んでいてやる気や元気をもらえる作品です。
はじめのころからずっとファンで読んでいますが、作画もどんどんきれいになり、迫力がどんどん増しているので戦闘シーンや行軍シーンがめちゃくちゃかっこいいです。歴史ものや戦闘ものが好きな方であれば1巻を読んだ時点でファンになること間違いないです。まだ完結されていませんが、最後は政が秦を統一して皇帝になるという事が読者全員がわかっているのにもかかわらずとても人気のある漫画なのでそれだけ内容も濃く読んでいて飽きない物語になっていると思います。1度は読む価値のある漫画だと思います。
28「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」シバユウスケ
あらすじとおすすめポイント
主人公相沢梓はブラック企業に勤めていたのですがついには働きすぎで死んでしまいました。そうしたら過労死をあわれんだ天使のような存在に生まれ変わる先を選ばさせてくれたので不老不死で高原にある家でスローライフを送れるようにしてくれることを頼みます。そしたら17歳の魔女アズサとして異世界に生まれ変わり、そこでスライムを買ってのんびり暮らしました。
そのままのんびりと300年過ごしたらなんとレベルがマックスになり最強の人物になってしまい、噂は村から広がり冒険者が腕試しにきたりしまいにはドラゴンまで来てしまいます。それから彼女の周りはにわかに騒がしくなり色んな同居人が増えて行くのでした。この漫画のテーマは異世界でスローライフですが、それに合ったほんわかした絵柄と作風なのでとてもゆったりした気分に浸れるところがおすすめです。
29「ダイヤのA」寺嶋裕二
あらすじとおすすめポイント
主人公の沢村栄純が中学最後の試合で投げた投球に高校野球の強豪青道高校のスカウトに見出され強豪高の中で揉まれながら野球に打ち込んでいく漫画です。高校野球の中身をわかりやすくかつリアリティを追求されている漫画だと感じています。
よくある野球漫画のように全てがハッピーエンドではなく、県大会の決勝で敗れることや高校球児がよく抱えるような問題をとりあげたりすることで実際に高校野球をしている人や野球に興味がある人の好奇心を掻き立てているのだと思います。また、1年生から2年生へ学年が上がるにつれて後輩など登場人物も個性のあるキャラクターが多く、他校のライバルにも個性的なキャラクターが並んでいるので高校野球に興味のない方も面白く読めると思います。
30「寄生獣リバーシ」太田モアレ
あらすじとおすすめポイント
名作「寄生獣」の外伝漫画です。ある日高校生たちが通常ではありえないほど細切れにされた殺人事件が起こります。その第一目撃者である主人公タツキは友人が殺されたのに非常に冷静で刑事たちは彼が犯人を目撃しているのではないかと怪しみます。
タツキはなんと「寄生獣」でキーパーソンになった広川の息子で、広川は寄生生物たちと組んで社会を変えようとしている大変怪しい人物です。
しかし、タツキの友人を殺したのは寄生生物でしょうが、まだそれが広川の仲間かどうかは分かりません。
一体誰が味方かどうか分からず敵は普通の人間ではとてもかなわない寄生生物なのにタツキは友人の仇のために戦おうとしています。果たしてこの物語がどう転んでいくのかは分かりません。
名作「寄生獣」のような感動を期待したいですし、本編と時間軸が同じなのでそちらの主人公のシンイチとミギーの登場も期待しています。
31「バトルステディーズ」なきぼくろ
あらすじとおすすめポイント
中学時代から名が知れ渡るほど野球の実力のある主人公が、甲子園常連の名門校に特待生として入学する。
強豪校は厳しい練習のところが多いが、理不尽な上限関係やライバルとの争い。
それらに耐えてレギュラーを目指し、最終目標は甲子園での優勝するまでの過程を描いた漫画です。
おすすめポイントはフィクションでありながら、リアリティのあるところです。
なぜこのような漫画を描けるかというと、作者が元高校球児でそれも名門PL学園で甲子園出場を達成し、レギュラーだったのです。そのため内部の実情を知っているのです。
単行本にはOBとの対談などもあり、読み応えがあります。
少し大げさな表現もありますが、実話もけっこう描いているなど今までとは違う野球漫画です。
32「ラブやん」田丸浩史
あらすじとおすすめポイント
ニートでオタクでロリコンという三拍子揃ったどうしようもない駄目男の家に住み着いた愛のキューピット・ラブやん。主人公カズフサの恋を成就させるためにラブ時空からやってきた優秀なキューピットの彼女でさえカズフサのマイナス面が強すぎて恋の成就に苦戦します。
いつの間にかラブやん自身もカズフサの影響で駄目人間化していき堕落していく下品で笑える日常コメディ。
元々は「ああっ女神さまっ」のパロディであったがどちらかといえばラブやんとカズフサの関係はもはや「ドラえもん」に近い。
33「いとしのムーコ」みずしな孝之
あらすじとおすすめポイント
ガラスを作る職人の小松とその飼い犬の女の子のムーコとの日常生活が描かれており、ムーコからの目線で描かれているので、犬を飼っている人は、そういえば、うちもああいう行動するなとか、こんな気持ちなのかもなと思えて楽しめます。
ムーコが小松さんに池の楽しさを教えようと入っていって怒られたり、元気づけようとしてはしゃいで、物を壊して怒られたりと、一生懸命さもわかるし、それが裏目に出て怒られるのも、よくある光景だなと面白く読めます。
また、女の子なだけあって、小松さんが好きだから、女性の篠原さんが来ると嫉妬して怒ったり、苦手な子がいたりと、日常生活だけではなく、犬の感情も描かれていて可愛いなと思いますし、ほっこりした温かい気持ちになれる漫画です。
34「銀河英雄伝説」藤崎竜
あらすじとおすすめポイント
田中芳樹原作の同名小説を「封神演技」の藤崎竜がコミック化。封神演技でも異常に多い登場キャラをそれぞれ特徴のある描き分けをされてましたが銀英伝でもそのスキルを如何なく発揮していました。
旧アニメ版では製作期間も長かったことから複数のキャラデザイナーが担当していた事で設定が反映されきれていないものも多く、例えば皇帝フィリードリヒ4世のキャラデザインなどは実年齢よりかなり若く見えとても老衰間近のようには感じられませんでしたが
藤崎版ではかなりの高齢に描かれながらも底の見えない不気味さも醸し出していました。アニメや原作ではヤンとラインハルト2人の主人公が交戦するアスターテ会戦から話が始まりますが
藤崎版では後に出版した外伝での士官候補生時代などを時系列順に組み替えて先に描いてます。この変更のおかげで主人公たちにかなり感情移入しやすくなっていて良い変更だと思いました。
初めてこのコミカライズの予告を見た時はこれまでの作風と違いすぎて不安に感じていましたがそれは杞憂でした。漫画を読んでいるとこの作者の銀英伝への思い入れの深さを感じます。
35「激マン」永井豪
あらすじとおすすめポイント
漫画家、永井豪の自伝的漫画作品です。人気漫画家の激が「デビルマン」のアニメ企画が立ち上がりから同時進行でコミック連載をしていく当時のコミカライズの様子が細かく描かれています。
この当時の永井は「ハレンチ学園」などギャグ漫画家としてレッテルを貼られていた時期で、「デビルマン」ではシリアス漫画も描ける事を証明するためかなりの熱量を込めて作業していました。
その証拠に「デビルマン」の作業に没頭するために他社で掛け持ちしていた他の連載を打ち切りにお願いしにいった話など裏話がこれでもかと出てきます。
作品も「デビルマンの章」「マジンガーZ編」「ニューティーハニー編」と各作品を執筆していた当時を振り返った構成となっています。マジンガーZ編では当時、ボスロボットは「テレビマガジン」の企画で公募により受賞したデザインを原案だとしていましたが、実は出来レースで永井豪がデザインしたものであった事が今になって明かされました。送ってくれた人ごめんねとか今更言われても・・・
36「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―」和月伸宏
あらすじとおすすめポイント
伝説の人斬り・緋村抜刀斎こと緋村剣心は明治十六年の東京で妻子と共に平穏にくらしていました。そんなある日、一枚の写真から薫の亡き父、越路郎が北海道で生きている事が判明し剣心たちは北海道へ向かうが・・・北海道の大地で新たな戦いが開幕します。
一度の連載終了から25年が経った今になって正当な続編がスタートしました。よくあるエピソードゼロ的な過去に遡った話ではなくきちんとその後のストーリーを描いています。
しかも連載当時読者の間で伏線から京都編の次にくるのではないかと予想されていた北海道編をもってくるのはかつて真剣に読んでいたファンとしては嬉しいものがあります。
「るろうに剣心」が週刊連載されていた頃はエヴァンゲリオンやアメコミの影響を受けて絵柄の変化が多い漫画家でしたが再開した今作品では25年が経ってるにも関わらず割と連載終了当時の絵柄のままで違和感なくあの頃の続きとして入っていけました。旧作のファンにはぜひおすすめです。
37「攻殻機動隊」士郎正宗
あらすじとおすすめポイント
士郎正宗原作のSFコミックの金字塔。押井守監督の劇場アニメが有名すぎてタイトルを知ってる人も多いでしょうが漫画は全く別物なのでアニメから入った人はぜび原作を読んで欲しいです。
劇場アニメやTVアニメの口数が少なくて感情の起伏の無い草薙素子のイメージとはかなり違っていて原作は結構コミカルな表情も見せます。
特徴的なのが1ページ辺りのその情報量の多さ。今とは違いパソコンも一般的ではなかった時代にネットワーク社会の犯罪など想像される未来を膨大な専門知識でもって描いていました。
38「アルキメデスの大戦」
旧日本軍の時期主力戦艦の建造を巡って軍内で2つの建造案が対立していました。しかし片方の案はもう一方に比べて半分以下の建造費しか掛からないという見通しを提出してきた。相手が不正な算出をしている事は明白でおそらくその3倍は掛かると思われるが
糾弾する証拠は無い。そこで数学に強い人間を呼び込み相手の戦艦の正確な建造費を計算によって割り出しそれを証拠として建造を阻止しようと目論んだ。そこで民間から召集されたのが主人公櫂 直であった。
2019年夏には実写映画化が決定しています。
39「グラップラー刃牙」板垣恵介
あらすじとおすすめポイント
主人公範馬刃牙は後楽園地下にある素手なら何でもありの試合をする地下闘技場のチャンピオンです。
高校生ながら並み居る腕自慢たちを倒してきた彼が目指すのは父である地上最強の生物で呼ばれる範馬勇次郎を倒すことなのでした。
刃牙は母朱沢江珠に父を喜ばせるような強い男になるよう厳しくされるばかりで優しい言葉をかけられることはありません。
街の不良集団から最強の喧嘩士花山薫、狂暴な怪物夜叉猿、伝説の軍人ガイアなどと死闘を経た末に勇次郎に挑むのですが歯が立たず、勇次郎が刃牙にとどめを刺そうとした時江珠が母として勇次郎の前に立ち殺されてしまうのでした。
そして刃牙は母の仇をとるため世界を回り地下闘技場にたどりつき、父を超えるため日々特訓と強豪との死闘を繰り広げて行きます。
強さとは何かというテーマで多くの強豪が登場するところや、地上最強の生物である範馬勇次郎の滅茶苦茶な強さを楽しむ作品です。
そして父、母、そして子、受け継がれるものというテーマも見逃せないポイントで感動させられます。
40「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦
あらすじとおすすめポイント
イギリスの貴族ジョースター家の血統と宿敵DIOとの因縁を描いた作品です。
その部によって主人公が替わり、それぞれにタイトルもつけられています。
第6部「ストーンオーシャン」からは巻数をリセットされ、その部のタイトルが前面に出されるようになりました。
第1部と第2部は吸血鬼やそれを生み出した種族と波紋という能力が描かれ、第3部以降は人間に精神エネルギーがヴィジョンとなって表れたスタンド能力が描かれており、スタンド能力は様々なヴィジョンのデザインと能力から人気が高いです。
絵柄は初期は当時流行っていたマッチョなキャラクターが描かれていましたが、進むごとにイタリア彫刻を参考にした独特のポーズをとるキャラクターが描かれておりそれがこの作品の個性となっています。
テーマは一貫して人間賛歌で人間の強さや魂の輝きが描かれていますが、それぞれの部のボスはどれも邪悪の権化で凶悪な能力を持ちそれもとても人気がありこの作品の個性です。
41「幽遊白書」冨樫義博
あらすじとおすすめポイント
主人公浦飯幽助は喧嘩や悪さに明け暮れる不良中学生だが、気まぐれに助けた子供の代わりにひかれて死んでしまいます。
しかし、彼が子供を助けることはあの世を管理する霊界にとっては予定外の出来事だったので彼に生き返らせるチャンスを与えます。
試練を乗り越えて無事生き返った幽助は今度は霊界に依頼を受けて調査する霊界探偵となって妖怪にまつわる事件を追うことになるのでした。
そして新たに得た能力や仲間たちとともに激闘の日々を送ることになります。
この漫画は最初は1話完結の感動ものでしたが、後から超能力バトル漫画になりました。
様々な能力を持つ妖怪とのバトルは迫力満点であること、そして他の少年漫画にないダークで耽美的な面も盛り込んであり多くの少年少女の心をつかみました。
42「レベルE」冨樫義博
あらすじとおすすめポイント
「幽遊白書」と「HUNTER×HUNTER」という冨樫義博の二大ヒット作の間に連載された作品です。
宇宙人のバカ王子は天才的な頭脳を持つが非常に困った性格をしており護衛のクラフト隊長らはいつも振り回されて泣かされています。
そんな彼らが地球で関わった事件をオムニバス形式で描かれている漫画です。
「幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」よりも濃い絵柄で不気味な雰囲気を出しており一見ホラー漫画ですが、その実結末は明るいものや笑えるものが多くコメディ、あるいはギャグ漫画かもしれません。
でも様々な種族による習性の違いの問題はシリアスで考えさせられることもあり、グローバル化社会の問題を先駆けて描いていたと言えるでしょう。
43「HUNTER×HUNTER」冨樫義博
あらすじとおすすめポイント
くじら島で育った少年ゴンは養母のミトとの約束を果たしハンター試験を受けるために島を出ます。
ゴンの父親はハンターでゴンをくじら島に置いて以来島には来ないでずっと冒険をしています。
そんな父親に憧れ会うためにゴンはハンターを目指すのでした。
ハンターは魔獣や犯罪者と戦ったり秘境、魔境を冒険して財宝を目指す仕事です。
ハンターライセンスを手に入れると大きな特権が得られることもありハンター試験を受けるだけでも命懸けなのでした。
そこでゴンはキルア、クラピカ、レオリオといった仲間と出会うのですが、宿敵でもある殺人鬼ヒソカとも出会ってしまいます。
知恵と工夫でハンター試験を乗り込えた後もゴンは多くの危険に立ち向かうことになるのですがはたして父親に無事会えるのでしょうか。
この作品は登場人物たちが身体能力と知恵のどちらも活かしているところが面白く、予想外の戦い方をされるととても感心します。
あと色んな人物の視点から物語を描かれておりそれらが最後には重なって来るエピソードにとても感動させられるので大好きな作品です。
44「天は赤い河のほとり」篠原千絵
あらすじとおすすめポイント
主人公の夕梨は、第一志望の高校にも合格し、好きな人との恋愛も順調な中学三年生。幸せいっぱいな生活を送っていましたが、ある日、水たまりの中から伸びてきた手に引きこまれ、紀元前14世紀のヒッタイト帝国に連れてこられます。
右も左も分からない中、兵に捕らえられ、いけにえとして処刑されそうになった時、その様子を見ていたカイル皇子に助けられます。
カイル皇子にかくまわれることになったユーリ(夕梨)は、否応なく政治の渦に巻き込まれることになりますが、降りかかる災難に負けまいと必死に頑張る姿や、ユーリの命をしつこく狙うナキア皇妃との確執など、ハラハラドキドキの連続です。また、カイル皇子との恋愛をつうじて大人の女性になっていくユーリの姿も見どころの一つです。歴史物の好きな人に読んでもらいたい一冊です。
45「魔王城でおやすみ」熊之股鍵次
あらすじとおすすめポイント
舞台は人間と魔物が戦いを続ける世界。
共存もせずお互いは種族が違うだけで戦いを続け武器を持たない人間は魔物を怖がる
そんなある夜、人間の王様の娘、スヤリス姫が魔物に攫われてしまい人間達は悲しんだ。
スヤリス姫が目を覚ますとそこは魔物達のいる魔物城の牢獄にいた。
姫は怖がり、震えるのではなくまたベッドに身を沈め寝てしまう。寝ることしかない、と。
けれど、布団と枕の肌触りが気に入らず姫は牢獄のカギを持った魔物、デビアクマを飼い慣らし城を歩き出した。寝具を求めて姫は魔物達と戦い、絆を深めていく。
魔物達も姫が出歩くことを最初は、騒いでいたが毎日のように自由に歩くため日に日に、姫に対して優しくなり助けてくれたり一緒に遊んだりする。
魔物は怖いと言われ続けているのに、姫はそんな魔物達と生活を楽しみ1日の終わりに眠りにつく
普通、魔物に攫われた姫は泣いたりするのだろうが、スヤリス姫はそんな普通を覆していき、次は何をするのかが、楽しく、ワクワクするストーリー
46「君に届け」椎名軽穂
あらすじとおすすめポイント
不気味な見た目と名前により周りから怖がられている主人公の爽子が風早との出会いをきっかけに友達ができ、クラスにも馴染み、恋人ができて、というように環境が変わり、成長していく物語です。
この漫画は最終巻を迎えてしまいましたが、全体を通して爽子の純粋な反応や想いに終始キュンキュンしっぱなしです。その中でも特に爽子が風早に告白する場面はおすすめです。
2人はそれまですれ違いや葛藤をたくさんしてきて、そうしたものを乗り越えて勇気を振り絞って告白しました。何度も顔を真っ赤にしながら「好きなの」と言い、それを風早が受け入れ、抱き締める場面は感動しました。
それ以外にも登場人物のあやねや千鶴の成長を描いたエピソードもありますが、そこも感動ポイントがいくつもあるので何回読み返しても飽きない漫画だと思ったのでおススメします。
47「彼方から」ひかわきょうこ
あらすじとおすすめポイント
ちょっとおっとりした女子高生、立木典子は、学校からの帰り道に無差別爆弾事件に巻き込まれ、その衝撃によって異世界にとばされてしまいます。
とばされた先は、見知らぬ植物や動物のいる不思議な世界。そこで凶暴な「花虫」に襲われますが、危ないところを渡り戦士のイザークによって助けられます。行きがかり上、イザークについていくことになった典子ですが、イザークと過ごす中で言葉を覚えたり風習を学んだりしていきます。
ファンタジーにありがちな「異世界にとばされながらも、なぜか言葉だけは通じる」という設定ではなく、言葉は通じないけれど身振り手振りでコミュニケーションをとろうとする典子や、言葉が通じない故の行き違いなどが丁寧に描かれ、かえって新鮮さを感じます。
随所に登場するアクションシーンや、徐々に明らかになっていく「目覚め」と「天上鬼」の言い伝えなど、どんどん引きこまれていく作品です。
48「Wジュリエット」絵夢羅
あらすじとおすすめポイント
三浦糸は、女子にモテモテの男勝りな女子高生。彼女の所属する演劇部に、ある日金髪の美少女、天野真琴があらわれます。
実は真琴は男子高生(本名は成田真)。役者を目ざす真は、道場の跡継ぎにしようとする父に反発し、「女装で生活し、誰にもばれずに高校を卒業できれば、役者になることを認める」という約束を交わしていたのでした。
真琴が無事高校を卒業できるかどうかが物語のテーマになりますが、糸と真琴に猛アタックする濃いキャラの脇役陣も見ごたえ十分です。恋愛マンがですが笑えるシーンも多く、また少女漫画には珍しくアクションシーンも満載です。キャラクターがみんな明るいので、悩みごとがあったり落ち込んでいるときにぜひ読んでほしい漫画です。
49「 BLUE GIANT」石塚真一
あらすじとおすすめポイント
中学3年でジャズに目覚めた宮本大はそう心に誓い、高校3年間は必死で練習を積み重ね、ついにヨーロッパへ舞台を移す。夢を追い続ける大の熱い気持ちがセリフだけでなく、紙面から音となって伝わってくる。
転校する親友のためにカラオケボックスでサックスを初めて披露し、音を通じて親友を盛大に送り出す大のプレイに親友が号泣するシーンは読者にも感動を与える。
「泣く」「笑う」「怒る」。それぞれの気持ちを前面に出していい、いやむしろ出さなければならない。ジャズとはそういう音楽なんだ、と改めて感じさせる。
そして大はそれを最大限に表現できるプレイヤーだ。
故郷、仙台では文化祭で音楽教師と校歌を演奏、全校生徒を熱狂させ、上京後に組んだバンドで名門ジャズライブハウスに出演し、そしてヨーロッパへ旅立つ。
音楽を一度でも志したことがあるものなら、誰もが大のひたむきな姿勢に共感し、そして嫉妬することだろう。自分もこんなに夢中で必死にプロを目指していたら、どこまで行けただろうか・・・。どこまでも突き進んでいく大に、これからも目が離せません。
50「竜の眠る星」清水玲子
あらすじとおすすめポイント
容姿端麗で出来ないことは何一つないロボット・エレナと、黒いサングラスを常にかけているお人よしロボット・ジャックの物語。
ジャックとエレナは探偵業を営んでいますが、ある人からの依頼を受けて、竜星王(セレツネワ)に向かうこととなります。そこは人間だけでなく、恐竜も住む星でした。エレナは当初、竜星王に行くことを頑なに拒絶していたのですが、それには理由がありました。
徐々に明らかになっていくエレナの過去と、竜星王で出会った少女・モニークとその母親カテア女王の悲しい関係など、涙なくしては読めない場面も盛りだくさんです。万能ロボットでありながら、その存在ゆえに悩むエレナと、そんなエレナを暖かく支えるジャックの関係も見どころの一つ。SFが好きな人にも、そうでない人にもぜひ読んでほしい一冊です。
51「ONE PIEICE」尾田英一郎
あらすじとおすすめポイント
ゴムゴムの実を食べたゴム人間の主人公ルフィが、海賊王になるために、さまざまな仲間や冒険をしていきます。冒険の途中で海軍に負けてしまい、それぞれ2年間の修行を行い、再結成して再び冒険するストーリーです。
おすすめの1つ目はルフィの仲間がそれぞれ夢を持ち個性的なところです。世界一の剣豪や世界地図作りといろいろな夢に向かって頑張ってる姿は、自分も頑張らないと、という気持ちになります。
2つ目はところどころに笑いがあるところです。敵のアジトに進入しても緊張感が無かったり、ルフィと仲間の漫才風な会話などクスクス笑ってしまいます。
3つ目は主人公ルフィに信念があり、信念を通すために悪者と戦ったり、仲間のピンチを助けたりするところが感動します。
52「花のあすか組!」高口里純
あらすじとおすすめポイント
主人公は、中学2年生の九楽あすかです。彼女は元々いじめられっこでしたが、以前は全中裏という少女たちで構成されるスケバン組織で"側近 左"として活動していました。
今は全中裏を抜け、友人である堂本ミコとたまにツルむ一匹狼のスレた女の子です。不良の世界からは足を洗ったはずのあすかですが、同級生や暴走族に因縁をつけられたりとトラブルが絶えません。
その度にあすかは持ち前の強さと賢さで敵を倒していくのですが、次第に全中裏との攻防にも巻き込まれていき…という、いわゆるヤンキーもののお話です。ただ、不良少年が登場するヤンキー漫画は数あれど、この作品は女子中学生が主人公で、少女たちの闘争と青春を描いた珍しい作品です。
思春期特有の痛みと苦しみの乗り越え方を、傷を知っているあすかやミコたちが体を張って教えてくれる名作です。
53「神聖モテモテ王国」ながいけん
あらすじとおすすめポイント
謎の宇宙人ファーザーとその息子とされる主人公の高校生オンナスキーがナオン(女)にモテる為に四苦八苦するギャグマンガです。
ナオンの気を引くため様々な扮装をしてパフォーマンスを行うものの失敗しては死ぬ。宇宙の掟により下半身パンツ一丁で裸足姿でズボンを穿くと死ぬ。ヤクザに殺される。犬に襲われるなど常にバットエンドで終わる。
ファーザーの独特の台詞回しや支離滅裂としたポエムには不思議な魅力があると定評がある。
54「東京喰種トーキョーグール」石田スイ
あらすじとおすすめポイント
人間の姿を持ちながら人肉を食料とするグールという化け物と人間たちの争いの物語です。読書好きの青年、金木研は小説をきっかけに想いを寄せていた美女のリゼと知り合いデートをする事になるがリゼは人間ではなく人を喰らうグールでした。グールの本性を表わし金木に襲い掛かるが突如ビルから鉄骨が2人のもとに落ちてきて瀕死の重症で病院に担ぎ込まれます。
その際、医師の判断でリゼの臓器を移植され一命を取り留めた金木であったが彼女の臓器を取り込んだ事で半グールとなってしまいます。
人間でもありグールでもある2つの種族の狭間で葛藤しながらも大切な人々を守るため、人もグールも守りたいと願い戦いに身を投じていきます。
作品内での陣営や勢力図が大きく変化したりしてストーリーも複雑化する中、多くの伏線を張ってくが同時にミスリードも巧みに織り交ぜていて単純には展開を予想できない面白さがあります。
55「バビル2世」横山光輝
あらすじとおすすめポイント
はるか古代、宇宙船の故障により地球に不時着した宇宙人バビルがその自らの科学力によって巨大な高性能コンピューターが支配するバベルの塔を建設します。星に帰る術を無くしたバベルはいつか生まれるであろう自分の遺産を受け継ぐだけの能力を持つ子孫が現れる事を信じてその子の為に3つのしもべを作り上げました。
それから5000年の時が経ち、バベルと同じ体質・超能力の持ち主である少年が誕生します。夢の中で声を自分を呼ぶ声を聞いた少年はバベルの塔のコンピューターに認められバベル2世となり、塔と3つのしもべを受け継ぎました。
ほぼ時を同じくして表れた世界征服をもくろむ悪の帝王ヨミ。彼もまたバビルの血を引く超能力者であった。
この作品の面白さはバビル2世の側より敵のヨミの視点で読むととても感情移入できるというところです。世界を我が物にするためにはバベル2世の存在は邪魔者以外の何者でもないと何度も戦いを挑むのですがその度に力及ばずバビル2世に倒されるヨミ。
どこか達観していて感情を見せないバビル2世に対して部下想いで懐の深いところもあるヨミには親近感も覚えます。