サイフォン珈琲の淹れ方/使い方 ハリオ コーヒーサイフォン・テクニカ
コーヒーサイフォンを購入しました。これまではハンドドリップでコーヒーを淹れていたのですが、以前からステップアップとして欲しいと思っていたものの手入れが面倒そうで迷っていたのですが他にもいろいろとドリップタイプのコーヒーメーカーも見てきた結果、結局最初に考えていたサイフォンに落ち着きました。
コーヒーサイフォンとは
コーヒーサイフォンはフラスコ内の気圧変化を利用してコーヒーを抽出する器具です。手作業のドリップ式に比べて抽出にぶれがなくコーヒーの香りが強く出ることなど愛好家などには好まれる反面、手軽さに欠けるため使用人口は少ないそうです。
サイフォンの原理
サイフォンは下の球状のフラスコに入った湯をアルコールランプで温めることで水蒸気が膨張し蒸気圧の差で上側の容器へ湯を押し上げ抽出します。
アルコールランプの加熱を止めて下側のフラスコが冷却されると水蒸気から水へ減圧がおき、上側の容器から下側のフラスコに抽出されたコーヒーが押し戻される仕組みです。
ハリオ コーヒーサイフォン・テクニカ TCA-3
パッケージです。TCA-3はカップ3杯用です。また少しサイズの小さいカップ2杯用のTCA-2と5杯用の大きめサイズのTCA-5と3つの型番が出ています。
それでは早速開封してみましょう。このようにほぼ組みあがった状態で梱包されています。この写真以外に緩衝材となるようなものは入っていませんでした。
設置するとこのような状態になります。
付属品のステンレス製のろ過器&布製のフィルターを付けたろ過器で洗って繰り返し使えます。
このようになっていて下の先端についているチェーンは沸騰石の役目を果たします
付属の軽量スプーン兼かき混ぜ棒です。かき混ぜ棒には竹べらを使う事もあります。
加熱にはアルコールランプを使用します。燃料用アルコールは別売りで薬局・ドラッグストアやホームセンターで購入できます。今まで売り場で気にしたこともなかったですが、近所の薬局では手の届く棚に普通に陳列されてました。
またアルコールランプを使用しないサイフォン用のビームヒーターというハロゲン光の熱源ヒーター がありますが3~4万円もします。
サイフォンの使用方法
フィルターを準備してセットします。ろ過器を上側の容器に入れて底からチェーンを引き、スプリング先端のフックを足管の先端に引っ掛けて固定します。
上側の容器をスタンドに立てておきます。
フラスコにお湯を注ぎます。この時外側に付いた水滴は綺麗に拭き取ります。水滴が残っていると割れる原因にもなります。
軽量スプーンでコーヒーの粉を入れます。すりきり1杯(約10グラム)が標準です。
上の容器をあらかじめ斜めに差し込み沸騰を待ちます。
沸騰したら容器をまっすぐにして軽く乗せるように差し込みます。
フラスコのお湯がロートから上ってきました。ここで一度粉をほぐす程度に攪拌します。
攪拌して湯とコーヒーの粉を馴染ませます。
そのまま30秒から1分ほど加熱を続けます。必要以上に加熱すると過抽出となり雑味が出るので注意です。
その後アルコールランプをスタンドから遠ざけてランプのフタを被せて火を消します。そのままフラスコにコーヒーが下りてくるのを待ちます。
フラスコにコーヒーが完全に下がったら片手でスタンドの持ち手を掴み上のロートを静かに外してロート立てに立てておきます。
温めておいたカップに注いで完了です。
理科の実験みたい
アルコールランプを使ってフラスコを温めたり理科の実験を思い出します。使い方は一度覚えれば難しい事はありませんでしたが使い終わった器具やろ過器の洗浄はハンドドリップよりも面倒ですね。
それと出来上がりまでをのんびりと目で見て楽しむつもりなら水からアルコールランプで湯沸しから始めるのが良いかも知れません。説明書にしたがって沸かしたお湯を使ったのですが沸騰しだしたら1分程で出来上がるので意外とあっという間でした。
味がいつも飲んでるコーヒーと全然違う
今までペーパーフィルターで飲んでたのと同じコーヒー粉を使っているけどエスプレッソ並みに香りも強く味も顕著に違います。特にミルクを入れるとより違いをはっきりと感じました。最初なのでマニュアル通りに作りましたが粉や湯加減の調整をいろいろと試してみようと思います。
ちなみにこんなコーヒーサイフォンもあるのですが、めちゃくちゃ格好よくないですか?上流階級の調度品みたいな見た目ですが原理は一緒でしょう。
まとめ
手間は掛かりますが楽しみながらコーヒーを淹れられることがサイフォン式の魅力です。今後は自分で豆も挽こうかと考えてますが結構凝り性なので気が付いたら生の豆買ってきて自家焙煎まで始めてしまいそうな気もしてこわいです。
それでは以上、『サイフォン珈琲の淹れ方/使い方 ハリオ コーヒーサイフォン・テクニカ』でした。