アメリカ製作のリメイク版「聖闘士星矢」アンドロメダ瞬を女性に変更?

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2019年夏にNetflixで配信予定の聖闘士星矢シリーズ最新作「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」に登場する主要キャラクター5人のうちの1人アンドロメダの瞬の性別が女性に変更されるという大きな改変が起こり、ファンの間で物議を醸しています。

 

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アンドロメダ瞬の女性化

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アメリカでも人気の高かった「聖闘士星矢」シリーズの最新作としてアメリカの脚本家などを主要スタッフに置いた海外制作の3Dアニメーションとしてリメイクする事になった。

このリメイクの話題自体は以前から聞き及んでいましたが、先日公開された。テイザー映像では主人公たちの中でも中性的美少年キャラの瞬がどう見ても女性として描かれていました。

作品を担当した脚本家のEugene Son(@eugeneson)はTwitter上でこう説明しています。以下翻訳

「この改変は私の一存で行った。出来る限り変えたくはなかったが、唯一心配だったのが、ブロンズ聖闘士が全員男だったこと。男だけのチームで世界を救うのは、30年前は普通だったが世界は変わった。男性と女性が肩を並べて戦うのが当たり前になった。

だからと言って、新しい女性キャラクターを作っても自然にはならないだろう。そこで、アンドロメダ瞬がより多くの可能性を持っていることに気づいた。女性になってもアンドロメダの核となるコンセプトは変わらないだろう。

熱狂的ファンは、ストーリーが進むにつれアンドロメダに何が起こるか知っている。女性だとどのように見えるのか? 興味深く思った」

現在はアカウントは削除済みですが、この改変は今の時代に合わせた変更だという事です。

 

今の時代に合わせた配慮とは

こういうポリティカル・コレクトネス(偏見・差別を含まない中立的表現)に配慮してくるのはアメリカ的な気もしますが場合によっては黒人キャラを入れてくるくらいしてもおかしくなかったですからね。

アニメではありませんがスタートレックシリーズ最新作の『スタートレック・ディスカバリー』(U.S.S.Discovery)の主人公マイケル・バーナムは黒人女性ですし

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マイケル・バーナムは両親をクリンゴン人に殺され、その後スポックの父サレクに拾われ育てられます。

 

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その他に『アベンジャーズ』シリーズのニック・フューリーも元々は白人キャラで90年代には白人俳優で実写にもなってたのですが

 

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現在ではサミュエル・ジャクソンになっています。

 

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キャプテンアメリカも原作コミックスでは黒人ヒーローにバトンタッチしています。スティーブ・ロジャースからファルコンへとキャプテンを受け継ぎました。

 

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アメコミもいろいろな方面に配慮してきていますが、まだサンファイアさんという母親が広島の原爆で被爆して胎内でミュータント能力を得た日本人のヒーローという配慮の足りない爆弾キャラは抱えたままですけれどね・・・

 

瞬の女性化は車田正美先生の許可は貰ってる?

当然許可は貰ってると思います。既に車田正美原作・原案の『聖闘士星矢 セインティア翔』という少女版の聖闘士というのがありますし作者自身はそこまで女性化に対して抵抗感とか持ってなさそうです。

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「だって車田先生だから・・・」

「キン肉マン」の作者ゆでたまご(嶋田隆司と中井義則の共同ペンネーム)に対して、設定の矛盾を気にしない展開を「だってゆでだから・・・」という一言で片付けてしまう魔法の言葉があるのと同様に、車田先生だからの一言で説明できてしまうほど「聖闘士星矢 」も連載中は結構勢いだけで描いていて単行本ではストーリーごと描き直したりしているので作中の伏線とかもあまりアテになりません。

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「神話の時代より女神(アテナ)をまもる聖闘士(セイント)は男子ときめられていた いわば聖闘士の世界は女人禁制なのだ」

「だから女子が聖闘士の世界にはいるときは女であることをすてさせるため自らの顔に仮面(マスク)をつけられるのさ」

・・・と、こんな設定もありましたが勢いでどうにでもなるでしょう。

 

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ハーデス編はどうするんだという声もあります。『聖闘士星矢』の最終エピソード「冥王ハーデス編」では瞬がハーデスの憑代となりますが、これも肉体の性別は特に問題にはならないでしょう。

 

こち亀で読んだ事ある

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ネットフリックス版の『聖闘士星矢』では瞬が女性化してしまいましたが、こんな話『こち亀』で読んだ事あるような?

『こち亀』に登場するキャラクターの麻里 愛(あさと あい)は男である。通称はマリア、両津勘吉に恋して警察官になった漢女(おとめ)というニューハーフのキャラでした。

今では死語ですが、確かマリアが登場した60巻頃(1990年当時)は、一般女性以上に綺麗だった「Mr.レディ」という綺麗なオカマちゃん達がTVに出て流行してた時期なんですよね。

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バンダイから出てた「Mr.レディに手を出すな!!」というカードゲームが売れていたのを覚えています。

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それから時が過ぎニューハーフブームも終わって時代の流れに沿わなくなったマリアは魔法で完全な女性へと生まれ変わります。

『聖闘士星矢』のようなポリコレへの配慮とは違いますが、これもひとつの時代に合わせた変更でしょうね。

 

アドベンチャー・タイムの女性化エピソード

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私の好きなカートゥーンネットワークのアニメで『アドベンチャー・タイム』という海外アニメがあるのですが、その中でも一部の人達に人気のエピソードがあってキャラクターの性別が逆転して主人公の少年フィンが女性のフィオナになる回です。

 

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『アドベンチャー・タイム』は人間の子供フィンと犬の友達ジェイクたちの冒険の物語なのですが、この世界でいつも悪さをするアイスキングという氷の王がいてそのアイスキングがフィンたちをモデルに書いたパロディー小説という体のイカれたエピソードです。公式が無料配信してるので気になったら見てください。

 

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この回は全部アイスキングの妄想なのですが、このエピソード自体がファンが描いた性転換ネタを公式が採用してしまったという凄い回なのです。

この回以外もぶっとんだエピソードが多く、見る人を選ぶ作品だと思いますが「ポプテピピック」とかそういうノリのアニメが好きな人にはおすすめです。

 

一輝姉さんという女体化ネタ

今回のアンドロメダ瞬の女性化を受けて、ツイッターユーザーの中から「女の子にするなら瞬より一輝だろ」といった趣旨のツイートから「#一輝姉さん」というタグが誕生。

 

 

 

 

 プロのアニメーターまで流れに参加してくる事態に、確かに一輝姉さんは見てみたい気がします。

 

まとめ

ジャンプの連載時から読んでいて、漫画もアニメも含めて好きなシリーズ作品なのですが今回のリメイクもテイザー映像だけでこれだけ騒ぎになったのですから2019年配信予定のアニメでもいろいろとストーリーにまで手が入っていそうな予感がしますね。今から配信が楽しみです。

それでは以上、『アメリカ製作のリメイク版「聖闘士星矢」アンドロメダ瞬を女性に変更?』でした。

 

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