身内が事故った 認知症と高齢者ドライバーの危険運転 老人ほど運転技術に過信
私の祖母は昔から活動的な人でよく海外旅行にも行っていたし高齢になってから歌やダンスを習い始めたり、自治会の役員なんかも率先してやっていたりと周りの同年齢と比べても自分は若いという自負があったように思われました。
そんな祖母も80歳を超えて認知症の症状が出ていて医者から貰った5日分の薬を1回で全部飲んでしまったり、いろいろやらかしているそうです。
よくニュースで目にする高齢者による運転事故。駐車しようとしてコンビニに突っ込んだりするのなんかまたかというほど耳ににします。
祖母も田舎では車が無いと何も出来ないと言って自分で運転しているのですが、これまでに2度も車を単独事故で大破させていたらしいのです。本人は黙っていたのですが年末に帰省した際に親戚を経由してそんな話しを始めて聞かされ驚いています。
周りは免許を返納するように説得していますが本人は頑固なもので説得もあまり上手くはいっていないようです。
2018年の交通事故死者数は過去最小
交通事故による2018年の死者数、前年から162人減少して3532人に(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース
1月4日に警察庁は2018年の交通事故死者数を発表しました。
事故発生から24時間以内に亡くなった人の数は3532人。これは前年に比べて162人減少し、警察庁が保有する1948年(昭和23年)以降の統計の中では、最も低い数字となりました。
2000年には約93万件あった交通事故発生件数も2018年では約43万件まで減少し事故で死亡する人は年々減少しています。しかしその内で65歳以上の高齢者の割合が55.7%と約半数を占めています。
高齢者ほど運転技術に自信
運転し続けたい ~高齢ドライバー事故の対策最前線~ – NHK クローズアップ現代+
NHKクローズアップ現代からのグラフデータですがこれは『自分の運転技術であれば十分危険を回避できるか?』という質問に対してイエスと回答した割合で60代後半から急激に事故を回避する自信があると回答する人が増えています。
このくらいの年齢になると日常生活においても身体の衰えは絶対に自覚しているはずなのですがこと運転に関して言えばなぜか 自分は大丈夫だと自信を持っているのは何故なのか?これまで大きな事故を起こさず乗ってきているという長年の経験則から歳を重ねるほどその割合が増えてきています。
しかしこれと同時に高齢者の場合、一時停止違反など標識の無視が非常に多いというデータもあります。これも経験則から一時停止するべきところをやり過ごす、もしくは標識をそもそも認識できていないのではとも考えられます。
歩道を爆走する宮崎のおばあちゃん
おばあちゃん、そこは歩道だって 笑 pic.twitter.com/gr7ekKKMSp
— 純希 (@aaats04) December 25, 2018
去年Twitterに投稿され話題となった動画ですが、これ歩道を走っているって事に全然気が付いてないっぽい?歩行者が居なかったから良かったものの大変危険で笑い事じゃないんですけどね。
原付で逆走するおばちゃん
www.youtube.comこれも笑い事じゃないのですが、道路を逆送してさらに信号無視まで・・・
流石にこれは分かってて違反しているようにも見えますが恐ろしい事です。
高齢者の運転を止めさせるには?
wezz-y.com先に述べたように自分は運転が上手だと思い込み、こうした意識を持つ高齢ドライバーは周囲の意見に耳を傾けなくなり一時停止するべきところで徐行すれば十分と自分ルールを作り出したりもします。
こうしたドライバーはなかなか自分から免許を返納しようとは考えないものです。
かといって車の鍵を隠したり、バッテリーを外して動かせなくしたりする強行手段をとられれば、自信を喪失してうつ病になったり、軽度の認知症が重度に進行してしまうケースもあるそうです。
bunshun.jp認知症医療の第一人者で認知症を鑑別するスケールを開発した長谷川和夫医師が自身が認知症の当事者になってしまった事について心境を語っています。
長谷川医師は記事の中で「認知症は誰にでも起こり得る事なのでありのままを受け入れるしか仕方がない」と述べています。
全ての高齢者がこのような考えを持つのは難しいでしょう。説得には相手の自尊心を傷つけないように気遣う言い方が求められます。
主治医やケアマネなど家族以外からも助言という形で説得を求めるなど外堀から丁寧に埋めていきドライバーの卒業をお祝いしてあげるなどケアも大切です。
それでは以上、『認知症と高齢者ドライバーの危険運転 老人ほど運転技術に過信』でした。