福本伸行原作 カイジやアカギなど実写化した漫画まとめ ざわ…ざわ…
漫画家・福本伸行、独特の癖のある絵柄でありながらその絵とは裏腹に緻密な心理描写や計算されたトリック等を用いたギャンブル漫画界の第一人者であります。
主に麻雀漫画を長期に渡って執筆していましたがオリジナルのギャンブルなども考案し作品に活かしています。発表作品も多岐にわたりその多くがアニメや実写化されています。今回はそんな福本伸行作品の実写映像作品についてまとめてみました。
福本伸行作品の圧倒的実写化率に ざわ…ざわ…
『賭博黙示録カイジ』、『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』、『銀と金』、『天 天和通りの快男児』といった福本伸行の代表作はどれも映像化されています。
福本伸行の描くキャラクターたちは強烈な個性を持った人物が多く、主人公だけではなく、そのライバルや脇役でさえ主役を張れるほどにキャラが立っており
『ワシズ -閻魔の闘牌-』、『HERO -逆境の闘牌-』、『中間管理録トネガワ』、『1日外出録ハンチョウ』などの福本作品の登場キャラクター単独のスピンオフ作品が描かれています。
『天 天和通りの快男児 』
1989年~2002年まで『近代麻雀ゴールド』で連載された初期の代表作品。後に人気作品となる『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』の主人公、赤木しげるはこの作品から生まれたキャラクターであります。
実写ドラマは2018年10月よりテレビ東京にて岸谷五朗主演で全12話が放映されました。作者の福本伸行も黒服の一人として特別出演しています。
原作はヤクザの代理で麻雀勝負をする裏プロたちの話、その中で主人公以上の人気を誇るキャラクター天才・赤木しげるの圧倒的勝負強さと、赤木の死を見届けるまでが描かれています(全18巻)
『アカギ』原作・アカギ 〜闇に降り立った天才〜
1992年 ~2018年まで『近代麻雀』にて連載されていました。先に紹介した「天 天和通りの快男児」の登場キャラ赤木しげるの若い頃を描いたスピンオフ作品。
赤木しげるは福本伸行作品の中でもトップクラスの人気を誇り、1995年の『闘牌伝アカギ』、1997年に『雀魔アカギ』の2作品がVシネマ化しています。
2015年7月から全10話で「鷲巣麻雀」編をドラマ化した『アカギ』が放映。2017年には続編で時系列では「鷲巣麻雀」より前となる『アカギ「竜崎・矢木編 /市川編」』が放送されました。
原作では全36巻のうち7巻から35巻までを「鷲巣麻雀」編に使い、たった一夜の麻雀勝負に20年という連載期間を費やした。牌を一つ握るのに1話をまるまる要するなどまさに狂気の沙汰。
『銀と金』
1992年~1996年まで『アクションピザッツ』にて連載された。株や政治家の裏取引などを扱った裏社会の2人のフィクサーの物語。
1993年から1997年にかけて全7巻のVシネマが製作された。そして2017年1月よりテレビ東京にて池松壮亮主演で時代設定を現代にした全12話のテレビドラマが放映されました。
裏社会で生きる二人のコンビの話。原作漫画終盤で袂を分かちその後二人の対決を匂わすような伏線を残したまま打ち切りのような終わり方をします。
人気のあった中での未完のような終わり方に、その頃作中で扱っていた競馬の不正やなにやらで出版社に政治的な圧力がかかったのでは?とも言われていましたが憶測の域を出ず本当のところは今も分かりません。
『カイジ 人生逆転ゲーム』原作・賭博黙示録カイジ
1996年から『週刊ヤングマガジン』で連載、現在もそのシリーズ作品は連載中です。おそらく福本伸行の名前を一気にメジャーに押し上げた作品ではないでしょうか。
2009年に藤原竜也主演の映画『カイジ 人生逆転ゲーム』と2011年に続編『カイジ2 人生奪回ゲーム』の2作が公開されました。
2018年には中国で日本円にして約40億円をかけたリメイク映画が製作されました。脚本には原作者の福本伸行が参加していて、登場人物も様々な国籍の人が集められよりスケールの大きな話に仕上がっています。
自堕落な生活を送っていた伊藤開司が多額の借金を返済するため様々なギャンブルに挑みその才能を開花させていく話です。 帝愛グループ会長・兵藤和尊の息子、和也を負かし24億円もの賞金を手に入れたカイジ一行が追っ手から逃げる24億脱出編が現在連載中。
『ゼロ 一獲千金ゲーム』原作・賭博覇王伝 零
2007年~2009年にかけて『週刊少年マガジン』にて連載。ドラマ版が2018年7月から9月まで『ゼロ 一獲千金ゲーム』というタイトルで日本テレビ系で放映されました。主演は加藤シゲアキ。Huluにて登場人物の過去を描くスピンオフ「ゼロ エピソードZERO」の配信も行われています。
少年マガジン誌で打ち切りになった前作『無頼伝 涯』の反省からストーリーに時間をかけすぎずスピーディーな展開にしたらしいです。
福本伸行作品にしては次から次に謎解きトラップのアイディアが出てくるものだからマガジン編集部に樹林 伸のようなブレインが居てストーリーのアイディアを考えてるじゃないかと疑って読んでましたが、第一部の終了から2部のスタートまで2年も間が空いていて、やっぱりいつもの福本作品のようでした。
『生存 愛する娘のために』原作・生存 LifE
福本伸行原作、かわぐちかいじ作画の漫画で1999年に『ヤングマガジンアッパーズ』で連載されました。
2002年には『生存 愛する娘のために』というタイトルでNHK総合テレビの月曜ドラマシリーズ枠で放送されました。
すみません、この漫画は未読です。 この他にも『告白 CONFESSION』という作品を福本伸行原作、かわぐちかいじ作画のコンビで描いています。
そちらの方は読んでいたのですが、福本ももう少し絵が上手ければなぁと思っていた時期がありましたが実際にかわぐちかいじの高い画力で描かれると何か物足りないって感じるんですよね。
福本の絵柄で読み直したいって思ってしまいました。
今後実写化されるかも知れない作品
『無頼伝 涯』
孤児として養護施設で育ってきた涯は殺人の濡れ衣を着せられます。逃亡の末投降した涯はとある孤島に建てられた「人間学園」という少年更正施設に入れられます。
『最強伝説 黒沢』
福本漫画では珍しくギャンブルをしない冴えない中年が主人公。1巻は読む人の年齢によっては自分と重なって全く笑えないかも知れません。一旦打ち切りの目に合いましたが続編、新黒沢がスタート。黒沢のホームレス生活が描かれます。
まとめ
2018年にドラマ化された賭博覇王伝 零は『ゼロ 一獲千金ゲーム』とタイトルを漫画と変更していたものだから気が付かなかったし自分のアンテナにも引っかからなかったんですよね。
零はカイジみたいな駄目人間じゃないし、アカギとも違って正義感がある真っ当な主人公タイプなので一番好きです。
それでは以上、『福本伸行原作 カイジやアカギなど実写化した漫画まとめ ざわ…ざわ…』でした。