Beat Saberビートセイバー PSVRのやり方・北米PSNアカウントの取得方法
VRゲームといえば一人称視点のシューティングゲームが多い印象ですよね。特にVRゲームとガンシューティングは相性が良いとされていていました。
VR元年といわれた2016年からゲームだけではなく映画など多くの市場でその技術を生かそうと取り組んできた結果、様々な進化を遂げVRゲームのジャンルも成熟してきました。
現在ではシューティングのほかホラーゲームやレースゲーム、スポーツ、恋愛ゲームやアドベンチャなど様々なジャンルのゲームが登場してきていますがその中でも最近注目されているのが「リズムゲーム」、いわゆる「音ゲー」というものです。
VRで音と視覚を通じて体感できる音ゲー(リズムゲーム)
リズムゲーもしくは音ゲーといった物を簡単に説明すると音楽に合わせて流れてくる音符のようなものを叩いてリズムをとり、その正確さを競うゲームです。太鼓の達人なら「ドン」と「カッ」のように叩くタイミングを表わす音符のようなものを「ノーツ」と言います。
このノーツを音楽に合わせてタイミングよく処理していく音ゲーはゲームセンターのアーケードゲームの代表格として「太鼓の達人」や「ダンスダンスレボリューション」、「ビートマニア」などが有名で手先だけではなく腕を振るったりと身体を大きく動かしてプレイするスタイルが多く、そういった意味でもVRゲームとの相性が案外高いのです。
VRのアクションと音ゲーのリズム部分が上手く重なる事によりこれまで体感した事のない臨場感たっぷりのゲームをプレイする事が出来るようになりました。
世界中で大流行した「Beat Saber(ビートセイバー)」
チェコ・プラハを拠点とするインディーズゲームメーカー「Hyperbolic Magnetism」で開発された『Beat Saber』というVRリズムゲームは2018年5月の発売から一ヶ月で約200万ドル(約2.2億円)を売り上げVRゲームの中でも記録的な販売ペースで話題になりました。
Beat Saberの操作はいたってシンプルで両手に盛ったスターウォーズに登場するライトセイバーのような光る剣を振り回してタイミングよく流れてくる立方体方のノーツを斬ってリズムを刻むアクションリズムゲームとなっています。
立方体には方向マークが付いているものとマークが付いていないものとがあり、マークの付いているものはその方向に合わせて斬り、マークの無いものは好きな方向から斬る事が出来ます。
海外ではPC版の発売前からプレイ動画が話題となりPCゲーム販売サイト「Steam」で販売が開始されるやいなや一気に人気作品となり、公開5日で1500件近いレビューを集め99パーセント以上が高評価を付け、VRゲーム以外を含めたsteamの3万を超える全ゲームの中でも圧倒的な最高評価を獲得し
海外はもとより日本国内でもシロちゃんなどのバーチャルYoutuberによるユニークな名プレイ、珍プレイな動画も投稿され着実に知名度を広げています。
PSVRにも対応した「Beat Saber(ビートセイバー)」
steamでの圧倒的な人気からすぐにPlayStationVR版での販売も決定し2018年11月20日に北米で配信されました。
PlayStationVR版では専用に製作されたキャンペーンモードから、セイバーを1つしか使わないワンセイバーモードや練習モードなどその他にも多くのモードが付け加えられています。
音楽の方に関しても様々なジャンルの有名アーティストやインディーズの楽曲を定期的に提供していく予定だそうです。
2018年11月20日に北米で販売が開始されるとあっという間に2018年で最もダウンロードされたPSVRソフトとしてその年のランキング1位に君臨してしまいました。
2018年PlayStationストアで最もダウンロードされたゲームランキング
PlayStationVR版ではPS Moveモーションコントローラーを駆使して音楽に合わせて流れてくるノーツを斬ります。ルールはシンプルですが、ノーツには色と方向が指示されていて左右どちらのソードでどの方向に斬るかなどが決められています。
腕をクロスさせたり大きく振り下ろしたり両手を交互に振ったりなど動きのパターンも様々で想像していた以上のハードな動きを要求されます。
また強く振らないと斬れない固いノーツや逆に触れてはいけないタイプのノーツなども流れてきます。ゲームの難易度は「Easy」、「Normal」、「Hard」、「Expert」の4つの段階に分かれていて難易度が高くなるにつれ複雑なアクションを要求されるようになります。さらに「Expert」の上をいく最上級難易度の「Expert+」の実装が加わります。「Expert+」に限り開発元が提供する楽曲のみに対応する難易度となります。
基本動作は腕の動きによる斬撃なのですがVRゲームならではの演出として壁や天井、鉄球などの障害物を回避するという、左右の動きやスクワットのような上下運動も入ってきます。曲にノリながらノーツを斬る腕の動きに加え、障害物を避ける上下左右の運動も加わるので一曲終わってみるとなかなかの運動量になりじんわりと汗ばんでくるのが分かります。
壁や鉄球などのオブジェクトが流れてくる位置は一定ではありませんので部屋のプレイエリアは若干広めにとっておくと良いでしょう。
PlayStationVR版では障害物のバリエーションや別デザインのライトセイバーや有料の追加楽曲・無料配信の追加楽曲など様々な新要素が加わっています。そのうちのいくつかは追ってPC版にも実装されるものもあるようですが現在、PC版が約20ドル(約2千円)PlayStationVR版が約30ドル(約3千円)で販売されています。これはPSVR版の方がコンテンツが多いという事からくる価格差で、今後PC版PSVR版並にアップデートされればPC版の値上げもありえるそうです。
北米版PSNアカウントを作ってプレイする方法
現在、日本のPlayStationVRのラインナップには無いので配信を行っている北米版を購入する事になります。その方法を紹介します。
こうした面白そうな洋ゲーが増えてきているにも関わらず日本でラインナップに加わっていないからと指を咥えて見ているだけだった人も多いでしょうが、ここは思い切って北米アカウントを取得してみましょう。
アカウントを取るだけなら5分程度で出来ますし、北米のPSストアでしか配信されていないゲームの体験版などもプレイできるようになります。
■メールアドレスを用意
事前にメールアドレスを準備しておきましょう。ヤフーやgmailなどフリーメールで構いませんが、既に国内版のPSNアカウントで使用しているメールアドレスは使うことが出来ません。
PS4を起動して「ユーザーを切り替え」から「ユーザーを作成する」を選びます。
使用許諾契約を確認し「同意する」を選択して次の画面に移ります。
PSNのサインイン画面の一番下「PlayStation Networkは初めてですか?アカウントを作成してください」を選択して次の「PlayStation Networkにようこそ」という画面で「今すぐ作成する」を選択します
国情報の入力に移ります。まず国/地域の項目で「United States(アメリカ)」を選択します。そして言語の項目で英語を選ぶとここから以降は英語のページに切り替わります。自分の生年月日を「月/日/西暦」の順に入力します。
Country or Region(国): United States
Language(言語): English
Date of Birth(生年月日): MM(月) / DD(日) / YYYY(年)
「Next」を押して次に進みます。
ポスタルコードの入力を行います。Postal Codeに「97205」と入力。
City: Portland
State/Province: Oregon
Postal Code: 97205
他は自動入力されます。全ての入力を確認したら「Next」
サインインアドレスの入力に移ります。サインインIDにはメールアドレスを入力します。
Sign-In ID (Email Address):用意したEメールアドレスを入力します。日本のPSNで使っているEメールアドレスとは違うものを入力してください。
Password: 自分で決めたパスワードを入力してください。
Confirm Password: 再確認で同じパスワードを入力してください。
下のチェックマークはお知らせを受け取るかの確認です。必要でなければチェックを外してください。
オンラインIDを設定します。Online IDに自分で決めたIDを入力します。IDの変更は後からでは出来ません。オンラインプレイ時には他のプレイヤー側にも表示されるので本名や個人が特定できるものは使用しないなど慎重に決めてください。
First Name: 名前、Last Namr:苗字を入力します。
フレンドの公開設定です。「アクティビティ」「トロフィー」「タグ付け」「ゲームリスト」の設定が出来ます。
初期設定は「Friend of Friends(友達の友達)」までになっています。お好みで設定してください。初期設定のまま飛ばしても問題ありません。
フレンド周りの設定・コンタクト周りの設定も初期設定のままで問題ありません。
最後にサービスの規約の確認が出ますので「Accept」を選択して完了です。入力したEメールアドレス宛に確認メールが届いているので確認しましょう。URLを開いてボタンをタッチし確認が完了されます。
北米用デジタルコードを購入します
北米アカウントが取得できましたら次はデジタルコードを購入して北米PSNにお金をチャージしましょう。
日本国内のPSNではクレジットカード決済やコンビニなどで買う事が出来るPSNカードを使ってチャージするのですが、北米PSNではそれらの決済方法や国内のPSNカードでのチャージが出来ません。
購入のハードルも低く一番確実な、amazonで北米PSNカードを購入する方法があります。またヤフオクなどにも出品されていて安く落札できる事もあるし日本語で取引可能できるのでお好きな方法で入手しましょう。
PlayStation Network Card $10 (輸入版:北米)
PlayStation Store Gift Card $50 (輸入版:北米)
ここでは「Play-ASIA(プレイアジア)」というサイトから購入する方法も紹介します。ここで北米用のデジタルコードを購入するのですがセールで安く買えたりと大変便利です。
メールアドレスを登録してアカウントを製作してログインします。「PSN」で検索をしてアメリカ国旗のついた北米版(US)を選び購入します。PayPal決済、VISAかMasterCardのクレジットカード決済が出来るほかビットコインで払う事も出来ます。
購入から数分ほどで登録したEメールアドレス宛にコードが届きます。
※プレイアジアでは安く購入できますが使用済みコードが送られてきたという情報もあります。私自身は起こった事はありませんが、スクリーンショットを撮って英語で問い合わせをすると返金に応じてもらえるそうです。
あとは先に取得した北米アカウントでプレイステーションストアにアクセスして「Redeem Codes」にハイフンを抜いた12桁のデジタルコードを入力してチャージは完了です。
チャージしたらソフトを購入29.99ドル(約3,400円)してプレイできるようになりました。
PSVR以外でも出来る「Beat Saber」対応機種まとめ
「Beat Saber」は紹介したPlayStationVR版の他にPC版がありPlayStationVR以外の対応機種でプレイする事も可能です。ここではPlayStationVRを含む対応4機種について説明します。
PlayStationVR
PlayStationVR(PSVR)は2016年10月13日にリリースしたPS4との組み合わせで使用できるVRヘッドセットです。2017年10月14日には新モデル(CUH-ZVR2)が発売になりイヤホンが本体と一体化し扱いやすくなりました。
2018年3月29日にはPSVRの価格が大幅に値下げし44,980円だったのが1万円安くなり34,980円で購入できるようになりました。
PSVR専用のゲームを楽しめるほか、PS4のアプリが対応した事によりDMMや360Channelなどで配信されているVR動画もPSVRで楽しむ事が出来るようになっています。
またPSVRではVR動画を楽しむ以外にも「シネマティック」モードという機能が搭載されていてVRではない通常の動画やゲームの映像を目の前に大きなスクリーンがあるような迫力のある映像として楽しむ事が出来ます。
「シネマティックモード」では117インチ相当から最大226インチ相当の迫力ある画面が楽しめます。
PlayStationVR(PSVR)を楽しむためにはPlayStation4をはじめいくつかのデバイスが必要になります。PSVRを楽しむためにはまずPS4本体は必ず必要です。
そしてPSVRを楽しむためにPSカメラも必須です。これは外部センサーの役割を果たし、このカメラによってプレイヤーの動きを感知しています。 PSカメラとPSVRが同梱した「PlayStation VR PlayStation Camera 同梱版」の購入をおすすめします。
さらにPSVRを楽しむため、特に「Beat Saber PSVR」をプレイするために必須なのがモーションコントローラー「PS Move」です。PSカメラと連動してプレイヤーの腕の動きをゲームに反映してくれます。VR空間内で物を持ったり動かしたりといった直感的な操作が出来るようになります。
PSVRのゲームによっては左右の手に必要になっているタイトルもありますので2個準備しておくとよいでしょう。
HTC VIVE
数あるPC用のVRヘッドセットの中でも性能の高いハイエンドヘッドセットです。2016年4月に発売したHTC VIVEですが他と比較しても今なお上位のスペックを有しています。解像度が高ければ高いほど没入感が高まるとされるVRヘッドセットの中でも2160×1200という高解像度で高品質な映像体験が得られます。
HTC VIVEを楽しむためにはそれなりに高スペックなパソコンが必要となります。
自分のパソコンが要求スペックに達しているかの判定が出来るソフト「SteamVR Performance Test」がSteamにて無料配信されていますのでそちらを使って判断してみると良いでしょう。
SteamVR Performance Test on Steam
上記ソフトをインストール後起動するとパフォーマンステストが行われ、◎「レディ」、○「可能」、×「使用不可」の3段階で評価されます。
Oculus Rift
このOculus Rift(オキュラスリフト)もPCに接続して遊ぶことの出来るVRヘッドセットです。1080×1200の解像度でリアルな映像を映し出せます。
Oculus RiftはVRゲームだけではなくVR動画や今話題のVRチャットも楽しむ事が出来ます。
専用のモーションコントローラー「Oculus Touch」を使用する事によってVR空間内での手の動きを再現しより体感的に楽しめるようにようになります。当初は「Oculus Rift」本体とモーションコントローラーの「Oculus Touch」は発売日が違っていたため別売りになっていましたが、現在ではセット販売もされるようになりよりお得な価格で購入できるようになりました。
発売当初は本体価格だけで94,600円していましたが大幅に値下げして現在はコントローラーがセットで5万円程度で購入できます。
Oculus Riftを楽しむ為にはPCもある程度のスペックが要求されます。しかしフレームレートを半分に設定する事により低スペックPCにも対応できるようになっています。
またPCとの接続にはUSB3.0のポートが3つ必要になります。
Oculus Riftは店頭販売は行っていないのでOculus Rift公式サイトかamazonで購入する事が出来ます。公式サイトは日本語に対応していますが、発送は海外からになるため発送先の住所や氏名をローマ字入力する必要があります。
不安な方はamazonでの購入をおすすめします。
Windows Mixed Reality
「windows Mixed Reality」はマイクロソフトがWindows10で提供するVRシステムの総称のことでWindows MRと呼ばれることもあります。
セッティングが非常に簡単でHDMIとUSBケーブルをPCに繋ぐだけですぐに使用できます。
Windows Mixed Reality ヘッドセットはAcerやDellをはじめ富士通やLenovo、ASUS、HP、Samsungなど各社から続々リリースされています。
各社ともデザインは異なりますが解像度や視野角など基本的には同じ仕様になっています。
【Windows Mixed Reality ヘッドセット基本仕様】
・ディスプレイ素材:LED
・画面解像度:2880×1440
・視野角度:95度
・リフレッシュレート:最大90Hz
Windows Mixed Reality ヘッドセットではHTC VIVEやOculus Riftの「アウトサイドイン」と呼ばれる外部センサーで動きを感知する方式ではなくヘッドセット側のカメラで周囲の物体を捉え頭の位置や動きを感知する方式を採用しています。
外部センサーを使用するヘッドセットですと設定するものが多くなりPCによって不具合が出ることもありますがWindows Mixed Realityの場合ですとマイクロソフトがOSをサポートするため安定性の面において優れています。
またHTC VIVEやOculus Riftといったハイエンドヘッドセットに比べてPCの要求スペックが低く設定されています。PCのスペックによって「Windows Mixed Reality PCs」と「Windows Mixed Reality Ultra PCs」という2つのモードが用意されていて高スペックのPCではより綺麗な映像を体感できます。
まとめ
既にPS4を持っている人であればPC用のハイエンドVRヘッドセットを購入するよりは簡単にプレイ環境を揃えられるかと思います。
今後も発売されていくVRゲームによってはPS4の性能に足を引っ張られてくることも考えられますし、そうなってくると最新のゲーミングPCのようなハイスペック環境が揃えられるのであればHTC VIVEやOculus RiftといったVRヘッドセットを購入するのも良いかとも思います。
それでは以上、『Beat Saberビートセイバー PSVRのやり方・北米PSNアカウントの取得方法』でした。